心と体は自分でコントロールする

🌱健康や幸せは、自分で自分をコントロールできること

最近、大きな事件を機に久しぶりにカルト宗教が話題になっています。偶然にもコロナ禍が訪れてから、スピリチュアルや占いは大変儲かっているのだそう。

不安定な世の中、自分の健康や日常が脅かされるようになると、自分自身をコントロールすることが難しくなります。ここに『何かに導かれたい』『心のよりどころが欲しい』と思ってしまうのは特別なことではありません。

話が大きくなってしまいましたが💦もともと鍼灸マッサージ、整体サロンは巷に星の数ほどあり、今も増え続けています。売り文句としては『どこへ行っても治らない腰痛をウチが治す』だったり『オーダーメイドであなたに合ったとっておきの治療を施す』という何かに特化したものが多い印象。印象というかマーケティングなんですが。

これも結局、前述した宗教やスピリチュアルに似ているなぁ…とつくづく思います。

元はマーケティングだから、競合に打ち勝つための手段なのですが、文言のおかげでお客さんは何かにすがって来る可能性が高いです。本来なら、どんな施術をやっているのか?資格の有無、お店の方針やら雰囲気を伝えて、お店側はひたすら『待つ』しかないはずですが、今の時代『お客様を自ら取りに行く』治療院の形があります。

私はどちらかというと『あなたの体を私が治します、信じてください』というのが苦手で、治すためにやってはおりますが、適切な処置を施した後『良くなるかならないかはあなた次第です…!』というスタンスです。

原因を追求し、トリガーポイントの処置、悪化をしない過ごし方をお伝えした後はご自身のコンディションとの相談です。心と体のコンディションは個人差が大きい。同じ40歳でもやたら元気な人ともう元気がなくなってきてる人、さまざまです。そういうところをポッと出の他人が手技でどうにかしようとしたって無理、というもの。

『誰かにコントロールしてもらう』のではなく自分でコントロールできるようになる、というのは、日常的に幸福感や安心感を得るためでなく、心と体を実際に痛めてしまった時にとても生きてくる、大切なことです。

🌱実際に痛めた経験から学ぶ

私は昔から武道や格闘技を続けていますが体育会系ではないんです。家族の誰もが文化系で、私も文化系ですが、誘われて薙刀や格闘技をやることになって、そこからやめていないだけ。一生続けたい、とか目標があるわけでもなく『スポーツの中ではおそらく自分に最も向いているであろうから続けている』それだけの話。

しかし、鍼灸マッサージ師をするにあたっては学ぶことは多いです。

まず文化系では日常的に怪我をすることはありませんから、痛みや治っていく様を体験することができません。痛みというのは経験した者にしかわかりません。私は格闘技をやっているためとにかくあちこちを怪我しました。それでもこうして続けていられるのは『心身のコントロールが効いているから』の一点のみ、と思っています。

🌱対処療法、未病治を使い分ける

どこに行ったらいいかわからない、という方が結構います。鍼灸マッサージサロン、病院など医療機関もそう。大した病気でもないのに大学病院に行っても親身になって診てくれるわけではありません。そういう時はクリニックや町のお医者さんの出番。

そういう棲み分け、使い分けってとても大切。

鍼灸マッサージ、ボディケアの類は『未病治』です。まだ大事に至っていない時にササッと治して復帰する、そういう所。手術が必要な大怪我、ウイルス性疾患、炎症など、病名がついた時はお医者さんの出番です。そしてそういう時は薬に頼る『対処療法』が功を奏します。

対処療法なしでは本格的な病気の痛みなど取れません。お灸や鍼で膵臓ガンの激痛が治められないように、最後はモルヒネしかない時、というのがあるのです。

鍼灸マッサージが未病治に強い、というのは私は『心身のコントロールをとれるようになるから』だと思っていて、ちょっとした痛みを味わう経験、治っていく経験、日常生活を問題なく送る経験、全てが学びだと思っています。

そして、適切な段階で適切な処置を施したために治ったものは『患者さんやお客さんのポテンシャルのおかげだ』と思っています。

通っているのにいつまでも、一瞬たりとも良くならないのは施術の腕が悪いか、未病治の域を超えているか、原因が日常生活や食生活にあるか、です。

🌱良きところで鍼灸マッサージを利用する

物事って何でもそうですが『最悪の事態がずっと続く』ことってないのです。ないというか、不可能。いつか終わりが来るから安心したまえ、という現実逃避的なものではなく💦最悪の状態が続いたら壊れるのです。壊れてから再生するかもしれないけどそれっきりかもしれない。ただそれだけのこと。

壊れずに、ガタガタのまま走り続けることも可能。それが良いか悪いかも、本人のコンディション次第、体力次第です。体力があれば一旦壊れてもやり直す力がありますが、なければそれっきり。それを他者がどうにかしようとしてもできない、と私は思います。

だから『良きところで鍼灸マッサージを活用する』というのがオススメなのです。

定期的に鍼を、痛くないところ、何もトラブっていないところに打っても何も起こらないし、効いているか効いていないかわからない。それこそ、占いとかおまじないと一緒になってしまいます。鍼灸マッサージはそうではなく、効果、効能がきちんとあるものですから有効に活用していただきたいと思います。

体力がある人は一旦壊れてから回復のために鍼灸マッサージを利用すれば良いし、ない人はちょっと痛くなってきたところでこまめに利用すると良いです。

🌱何でもかんでも飛びつかない

説教臭くなってしまいましたが💦何か、どこかを良くしようと思った時に『できることは何でもやる』と盲目的にチャレンジすることはやめた方がいいです。

水素水、ケイ素、なんとかクレンジング、なんとか療法、何だかわからないキャッチコピーのもの、響きのいいものには注意しましょう。

体が辛くて困っている時、会ったこともないネット上の第三者にご自身の状態がわかるわけがありません。そんなものより、自分のことをよく理解してくれている家族や友人、病院の先生のアドバイスを受けた方が賢明です。

色々なところから取り寄せた色々な療法を試し撃ちしていると、どれが効いてどれが効いていないのか?むしろ悪化させているのかわからなくなってしまいます。それが民間療法の悪いところ。

ボディケアにしても、国家資格を持っていないゴッドハンド、セラピストに注意です。本当に病気や怪我の臨床経験があったら『私が何でも治します』なんて言えませんから💦

今年の冬は今のところ暖かいですが🤔体調管理、心の衛生管理を今一度見直して、何が起こるかわからない予測不能な時代を上手に乗り越えましょう❄️

しろたえの施術はシンプル☺︎シンプルなものは体と心に優しい✨