筋力低下も痛みが出るよ

マッサージで和らげられる痛み。主に『筋肉のコリ』に対するアプローチになります。滞りにも有効ですが、こちらは痛むわけではないので今回は除外しましょう。

コリの種類

痩せ型でアウターマッスルが少ない方のコリは、筋肉全体が骨っぽい硬さ。ムキムキの逞しいアウター型の方は意外と柔らかく、その中に小さいスジやピンポン玉みたいなわかりやすい凝りがあります。

痩せ型の方の肩凝りは力を発揮するアウターが少ないが為に起こります。

本来、荷物を持つためのアウターが乏しいと、姿勢を保持するインナーがアウターも兼ねる為非常に負荷が強いのです。こういう凝りはアウターがつかない限りなかなか解消されませんが、ガチガチで辛くなる為、マッサージをすると楽になりますね。

ちょっと特別なのが、頻繁にマッサージを受けないと耐えられない中肉中背の方のコリ。

マッサージを受けると楽になるが、すぐ戻るという方。マッサージは効かない、といって骨盤調整を始めたりして整体ボヘミアンとなることがあるんですけど、これは大きな間違い。

受けたら楽になるならば、マッサージは効いているんです💦だけど、原因が他にあるから戻ってしまう。そしてそれが『筋力低下』だから気づきにくいだけです。

筋力低下と筋萎縮

使った筋肉だけが凝って縮むかといったらそうではありません。使わない筋肉、筋力低下した筋肉も強い力で縮みます。筋萎縮というやつです。

寝たきりになると関節拘縮しますがそれに伴って筋肉が萎縮します。どちらが先かはわかりませんが、全体的に曲がりますよね。そう、筋肉の作用は縮むのみなのです。伸びるというのはストレッチして意図的に伸ばしているからであって、自動で筋肉が伸びることはありません。万が一そんなことが起こったら関節は外れてしまいます。

反対側の伸びてるように見える筋肉ですら、伸ばされながら縮もうとしている。だから関節が外れずに済んでいるわけです。

運動不足で姿勢が悪いと、使われていない筋肉は細く痩せて縮みます。それが頻繁にマッサージを受けに来ても治らない、中肉中背の方の痛みの原因。

姿勢が悪いと股関節や大臀筋の筋肉をほとんど使わず動くことになるので負の連鎖なのです。中肉中背だから筋肉がある、と思ったら大間違いで、筋肉ではなく脂肪というパターンもあるのです。

3年間で失った足腰の力

私の実体験ですが、訪問マッサージの仕事をしていた3年間、バイク通勤、車で周る仕事、の毎日が続きました。

それでも日々忙しかったのでさほど気になりませんでしたが、3年目のある日、ディズニーランドへ遊びに行った際、行列に並ぶことができなかったのです。ちょっとずつ前に進む『牛歩』が辛過ぎて腰が痛む。その時『えっ…?もう遊びに行くことすらできなくなるの?』と不安がよぎりました。

ちょっと経って年明けに山梨の武田神社へ行った時も、行列に並ぶと耐えきれない腰の痛み。

これは何かおかしい、と思いました。私はもともと腰痛持ちではないのに、この仕事を始めてから骨盤ベルトやら休憩時間に鍼やら打ってもらっている。

そして思い返してみたら、ほとんど歩いていない生活を送っていたんです。

完璧に足腰の筋力低下だと思い、次の職場は立ちっぱなしの院内に。始めた頃は夕方には足が限界で立っていられませんでしたね。

無理矢理立ち仕事に変えたことで足腰が鍛えられ、おかげさまで腰痛知らずに戻りましたし、今は何時間でも立っていられます。

筋力低下が原因の痛みって基本四六時中痛いのでキリがない。自力で自分を支えられない人の痛みを他人がどうにかするのは限界があるんです。

体は使うしかない

本人の脳から指令が出て筋肉が動き血流が改善する、それが生き物の基本。それならEMSで筋トレしよう、と思うかもしれませんが、脳から指令がいっていないので、そうやって鍛えた筋肉はすぐ落ちます🌀

麻痺などで自力で動かせない場合は効果はありますが、元気な人は脳から指令を出し、インプット、アウトプットを駆使して体を使うべし_φ(・_・

やっぱり、どう時代が進化しようともその辺は人間が生き物である限り進化しません。このままではむしろ、時代と逆行して人間は退化してしまうかもしれませんね。

何にしても筋肉は財産です。特別な筋トレをしなくても、今日から早速階段を上がる、坂道を登る、電車では立つ、などして積極的に体を動かしていきましょう!