意外なところで起こる乾燥と脱水

雨が降らないので乾燥しますね。冬という季節も重なり暖房をつけるため部屋の湿度は30%台まで落ち込んでいます。快適湿度は60%ですから、加湿器などで適宜潤いを保たないとウイルス感染の観点でも良くないです。

今日はそんな乾燥にまつわる豆知識☝️よくマッサージ屋さんにある『ヒートマット』、ベッドを温める電気式のマットですがこちらが乾燥と脱水を加速してしまうというお話です。

乾性と湿性

ベッドが温かいととても嬉しいですよね。特にオイルマッサージでは素肌になるので体が冷えないように最初からベッドが温かいことは重要です。このマットなのですが、乾性と湿性というものがあり、基本エステサロンで敷いてあるものは乾性です。

電気アンカは今ではあまり見かけませんが、これも乾性。基本湿性は高額なので、親しみやすい電気式あったか便利グッズは乾性になります。

湿性というのはマットにジェルのような水分を含んだものが仕込まれており、こちらがジワジワと温まっていく仕組みになっています。そのため、温まりに少々時間がかかるものの、マット自体に重さがあるのでフィット感があり、人体を乾燥させずに熱を送ることができます。乾性というのはつけた直後から熱伝導が始まるのですぐに温かくなりますが、熱で人体の水分を奪ってしまうデメリットがあります。

湿性 マット 茅ヶ崎 鍼灸マッサージ

電気毛布も同じです。説明書にも長時間の使用は脱水症状に注意と書いてありますね。おそらく寝入りまで温めておいて、一晩中電源を入れっぱなしは避けた方が良いということです。

施術中に掻く汗

脱水症状というのはあからさまに汗だくになった時にだけ起こるのではありません。汗を掻かなくても体の水分が蒸発してしまえば脱水は起こります。低温やけどが自覚しにくいのと同じで、脱水も気づかない間に起こることがあるのです。

目安として喉が渇いてきます。エステでは90分~150分のトリートメントが当たり前なので、途中喉がイガイガしてきて咳をし出したり、水を飲みたいと感じたら赤信号です。今は暖房でただでさえ乾燥していますから、この温かいマットでさらに水分を奪われるともう施術後は干物状態だと思います。

痩身エステでは、ビフォーアフターでこんなに細くなった!という写真がありますが(今では広告規制あり)、おそらく水分の移動です。こんなことを言ったら夢も希望もありませんが、水分が外に出てむくみがなくなったので細く見えるようになっただけです。そのため、その後の食事で一瞬で元通りです。

施術中に汗を掻くことは大事なのですが、ガンガン温めて絞り出した水分は自分を雑巾絞りしただけのこと、ということです。

汗 エステ 痩身 茅ヶ崎 鍼灸マッサージ

施術中に体が自発的に温かくなり汗を掻くということは、マッサージの反応が出ているということでとても良い反応です。この場合はマットを温めなくても体が勝手に熱くなりますのでお客様から申告があります。そのため手足を掛けタオルから出してあげると涼しくなってちょうど良いと感じます。マットや外部のアイテムを利用しての発汗は体が熱いと感じるより先に汗が出ているイメージですね。火照る、寝苦しい、のぼせる、そういうイメージ、汗ダラダラ系です。

冷え性だからとにかく温めて欲しい、という方はこのヒートマットの火力を強くしてくれと懇願しますが、本当は自ら熱を発せられるように体質改善していくのがあるべき姿です。

温めることの弊害

外側からの温めに慣れてしまうと自発的に温めようという機能がサボりだす危険があります。人間の体はすぐに、使わない機能は退化しますし、サボり出します。『あ、やらなくて良いんだ!』とすぐ思うらしいですよ☝️

体温が上がるということは、体が冷えてきたからマズイ!と無意識に感じることから始まります。その過程なしに周りから熱を与えてしまうとその必要がなくなってしまう、ということですね。

現に、夏よりも冬の方が代謝が上がるのです。

夏は自分で体温を上げる必要がない(気温が高いので)ので代謝はお休みしてよく、冬は寒さから身を守るために体温を上げる必要があるからです。こういう人体の機能があることを念頭において、賢くあったかグッズを取り入れていきましょう♫

ひたすら外側から温めたって干物が完成しているだけです。滞った場所の血流が良くなり、自分の力で体を温めることができれば、こちらの方が体質改善、ダイエットに有利だと思います。私の目安は、お客様がまず辛いと思っているところの血流をマッサージで改善し、そこが上手くいけば施術の最後に必ず体が熱くなって汗が出てくる、ハズ…!というところ。

そんな単純にいかない場合もありますが、そういう目安を持って主訴となる部分をマッサージしています。何の変哲もなく終わる場合もあるので、数回担当しているうちに最後に体温が上がってくれるように工夫します。

ご自身でやるなら、ポイントであったかグッズを使うと良いです。全体をいつも外側から温めるのではなく、お腹、お尻、ふくらはぎ、どこかのパーツだけ冷えないようにする。個々に弱点となる場所がありますから、温めると調子が良くなるところだけホッカイロを置いたり、ウォーマーを巻くと良いですよ💮

一見、痩せたかのように見える施術中の汗、出させるための温かいマット、サロンに行けば当たり前にあるものが、意外なところで乾燥と脱水を促進している場合がありますのでご自身のコンディションと相談しながら無理のないように利用してみてください。特に今の時期は乾燥はウイルス感染の大敵ですから是非とも気をつけたいものです。

色々な手技の組み合わせコースもあります☺︎セラピーブックはこちらです