本当の冷え性

冷え性は病気ではなく症状です。ですから本人が『私の体は冷えきっている』と思えば冷え性、冷たいにも関わらず本人がさほど気にしていないようなら冷え性ではない。

基本的に女性は皮下脂肪が多く、筋肉が少ないので体はひんやりしています。定義が曖昧なので、ただ体が冷たい方はみんな『冷え性』となっています。

私が思うThis is the Hie-shoとは『冷凍肉を電子レンジで温めてみたものの、芯だけ凍っている状態』のイメージ。冷房で体が冷やされた後、外に出るとジワ~ッと温まり気温40度でもちょうどいいと感じる時があります。しかし、これは冷凍肉の法則で言うと、外側が温められただけで芯はまだキンキンに冷えていると思うのです。こういう状態で湯船に浸かってもらうとわかるのですが、お湯が自分が入ることで冷えていく感じがするのです。ジンジンくるような温かさは伝わってくるものの、汗をかくような熱さではない。どころか一向に汗など出ない。

こういう状態の方を『冷え性』と言うのだと思います。

湯船で温まることで解除されますが、冷房に当たっている限りこの繰り返しになります。また、段々これが普通である、と思うことにより常に『電子レンジにかけた冷凍肉』状態を保つことになります。異変を感じるとすれば、疲れが取れない、怠い、起きがけに肩や腰が痛い、という冷えと直接関係なさそうな症状が出てきたあたり。

こうして見ると冷え性と、ただ冷えてる人は若干違う感じがしますよね。筋肉量が少ない上にあまり動かないのでひんやりしている人は、おそらく体の奥が冷えているわけではないので動けば大丈夫です。

また、パソコン、ゲーム、スマホなどに集中している時間が長い人は交感神経が優位になるので手足などの末端が冷たく感じます。これも芯が冷えているというより、神経のコーフンを抑えてあげる方が良さそうです。ですので、原因となるパソコンなどを一旦やめると改善されるでしょう。

冷え性とは実際にはすごく体調を悪くするものであり、ただひんやりしている、体温が低い状態を指すのではないと思うのです。対策としては、異変を感じたあたりで真夏だとしても夜は湯船に浸かる、昼は素足にならないという感じです。

最近は買い物に行くも、この店の中は一体何度設定なんだ⁈というくらい冷えています。以前はクールビズと言って設定温度28度を国が推奨していましたが、今は熱中症があるのでエラい寒い店が多いです。

ここにいると、きっといい感じの冷凍肉になるんだと思います。自然の寒さの中では、人間は体温を下げまいとする機能がありますから、むしろ代謝は上がります。どんどん熱を上げていこうとします。でも、冷房は寒いけど何故かいるうちにじきにちょっと慣れる怖さがあり、その間に体の芯を冷やしていくのだと思われます。

今、ちょっと変な不調に襲われている方は早速夜に湯船に入って確認しましょう。温度は自分の好きな温度で、半身のぬるま湯はダメです。肩まで浸かってください。冷凍肉状態で半身浴したところで何の効き目もありません。これから気温も高くなると思いますし、コロナ対策で窓を開けている分、冷房の温度も低くなりそうです。くれぐれも体調崩されませんよう、お体どうぞご自愛下さいませ。