帯状疱疹の思い出

帯状疱疹のメカニズム

帯状疱疹というのは水疱瘡に罹患した人が、免疫力の低下を機に体の内側から神経痛を発症する病気です。

神経節に潜んでいる帯状疱疹ヘルペスウイルスが神経を伝って皮膚に出てきて、水疱となりカサブタになって終わる。その間、薬でウイルスの増殖を防ぐことはできるものの、痛みや症状を軽減する術はないので後は体力次第。ひたすら回復を待つしかありません。

私は右脇から肋骨に沿って前へ出まして、気づいた時には肩甲骨付近にデカいカサブタの塊がありました。触った時の皮膚の異変があまりに恐怖で、鏡で見た時も卒倒しそうになりました。ここまでくると皮膚科にいけば一発で帯状疱疹だと診断がつきます。

私の場合、ここからカサブタが取れるまでが激痛でした。もう治りかけなんですけど肩がとにかく痛くて毎日泣いていました。神経を突き破ってくるだけのことはあります🌀

発症のキッカケは国家試験勉強で追い詰められていたせい。

自分が悪いのですが、かなりギリギリの成績で後がなく、かつてないほどストレスが溜まっていました。そもそも私はテストというのが嫌いなのです。

健康な状態でも後がないというのに、この激痛まで相手にせにゃならん私は超多忙となりました。

試験の当日まで激痛は続いたので、一緒に試験会場近くでホテルに泊まったクラスメイトには『私のことはいいからみんなは無事合格してね』などと弱音を吐いて困らせていました。

結果、この時のメンツのおかげで奇跡的に合格したわけですが、試験に『帯状疱疹は次のどれをもって治癒するか?』という引っかけ問題が出まして、私がカサブタの話をしたためにみんなに1点プレゼントすることができました✨授業ではやってなかったんですよね🤔

これ以降、帯状疱疹を発症することはありません。

発症するには理由がある

免疫力が低下した時、というのは私にとってはおそらく国家試験並みのプレッシャーを超えた時。ここまでなら私の体は耐えられる、とこの時思いました。

再発する人は主に激務の人、看護師さんなどに見られるといいます。

やっぱり、その人のストレスのキャパを超えた時発症するのでしょう🤔

現在では帯状疱疹ワクチンができており、打ちましょう!とCMでもやっていますが、帯状疱疹は、発症せずに一生を終える人も多いのです。

また、何故こんなに騒がれるかというと顔に発症した場合、帯状疱疹後神経痛という後遺症が残ることがあるからです。ただし、顔に出るとは限りません。これはもはや確率の問題☝️

50歳以上でなくても出る人は出るし、出ない人は出ない。ワクチンを打ったから出ないのか、打たずとも出ないで済んだ人かどうかは『神のみぞ知る』です。

一つ確実に言えるのは『キャパを超えたストレスがかかった時に発症する可能性が高まる』ということ。

キャパを超えないようコントロールするか、ストレスに耐性をつけるか、という日頃からの予防法もあるということです。そして、なんなら発症しても薬があります。

薬で予防する前に

限界になったら体が壊れ、新たに復活する自然治癒力も私は大切だと思っています。そうじゃないと学ばない気がする。何がいけなかったのか?気づかない気がするんです。

今、時代はワクチン全盛期ですからCMまでできちゃうくらい💦

薬にしても手術にしても、体に手を加えるということは副作用や合併症など思いも寄らない伏兵に気をつけなければなりません。

そういった意味で『お医者さんに相談』も良いけど『自分の体とまず相談』する必要がある、と私は思っています。