デジタルデトックスで頭を休めよう

デジタルデトックス、SNSやネットからしばし離れる試みです。現代では全て断つことはさすがに不便すぎて難しいですが、一つずつ、少しずつ減らしていくことで、使いすぎている脳を休息させることができます。

人間の頭、脳は情報のコントロールセンターです。

気功の世界の考え方では、脳では気を溜めることはできません。そのため、気はおへその下『丹田』で作り少しずつ昇華させて脳に送り使います。画期的な発明や素晴らしい知恵などは、エネルギーの充実した『気』を使って脳を動かした結果生まれると考えられています。そのような過程が必須において、現代のネットやSNSように直に脳に働きかけるということは、ガソリンもないのにエンジンをかけようとしているようなもの。体も心も変調をきたして当然なのです。

気功以外の考え方としても、ネットやSNSで得た情報は自分で考えたものではありません。また、調べたものでもありません。検索キーワードを入れて調べたものは、そのワードが込められた、自分にとって都合の良い情報が出てきただけです。例えば『ローズマリー 寄せ植え』で検索すると『ローズマリー』と『寄せ植え』というワードが入っている情報しか出てきません。そもそも寄せ植えってなんだろう?普通にガーデニングをしたいんだけど…と思っても『ローズマリー』『寄せ植え』で検索するとこれでしか出てこないのです。

そんなピンポイントではなく、寄せ植えとガーデニングの全般をざっくりと知っておいた方が理解しやすいので、結果ガーデニングの本を読んだ方が良い、ということになります。

つまり、ネットやSNSでの情報は非常に限られた、自分に都合の良い答えが先に出てきてしまい、それに至るまでの考察や背景を知ることはできないのです。

電車の乗り換えや、道案内ならパッと出た方が便利でいいのですが、気をつけるべきはネガティブな情報です。自分の悩みをネットで解決しようとすると間違った方向に向かうことが多いと思います。自分とって都合の良い答えが正しいとは限りません。悩みに対して、広い視点で色んな角度から見つめることは大切なのです。

自分で考えてもいないのに(考えるための『気』やパワーがないのに)頭に自分に都合の良い情報をこれでもかと投げこめばやがて頭はショートします。思考回路が焼け焦げてしまいます。そもそも物事を真剣に考えるためには、まずは気持ちを落ち着かせ、充分な時間を作り、頭の中に考えるスペースを確保する必要があります。

熟考して得た答えなら、現実に出た結果が間違っていようとも自分の中で納得できるので適切に処理できます。しかしネットで得た自分に都合の良い答えが現実の世界で間違っていたら、誰に責任を求めるかというと他人です。過程をすっ飛ばして答えを求めてしまうと、つじつまが合わなくなった時、気持ちを自分で消化することができません。他人や社会に問題がある、そう考えなければ自分の気持ちを処理できなくなってしまうのです。

ですからデジタルデトックスするために、まずはネットやSNSの情報から離れることは大切☝️

友人や家族の連絡ツールとしては使うけれど、調べたり発信はしない。意見を言いたくなっても堪えてみる。これをやって一週間もすると本当に見なくて済むようになります。ネットやSNSって中毒性はあるものの、意外とササッと離れられるもの。そのくらい大したものじゃないんですね。食事制限より遥かにラクです。

まずは情報の洪水から自分の身を守ります。その次はインスタやFacebookの承認欲求系です。こちらもハマると他人の目が気になりすぎておかしくなります。

自分を見て欲しい、注目して欲しいという気持ちは、常に自分に向けられた他人の目を気にしているということ。これがジワジワと自分の首を絞めてくるのでご注意を。毎日が素敵である必要はないのです。素敵じゃないことが普通です。

デジタルデトックスでは、慣れ親しんだ習慣から離れなければならず、最初は何をして良いのやら途方に暮れることも多いかと思います。

無理矢理趣味を作ったり、何かやらなければ、充実させなければ!という焦燥感に駆られます。でも、それは最初の時だけです☝️よく考えたら普通にやらなきゃいけないことがいっぱいある。ネットにハマっている時は必ず現実世界が疎かになっているので、それを片っ端から片付けていきましょう。

時は金なり。人生は有限。その時間を勉強や読書、実になるものに捧げましょう(^-^)/ その方がよっぽど自分のためになります。それではまた!

正しい情報は欲しいけど💦何だか疲れる時、それは脳が疲労しています。