帯状疱疹でストレスを知る

私が子供の頃は『水疱瘡は子供の頃に罹っておく病気』という認識でした。だから、近所の子が水疱瘡になったらそこにもらいに行く。そうやってワザと罹っていました。水疱瘡はスルーして大人になって罹ると症状が重くなります。また、既に罹った後も水疱瘡のウイルスは神経節に潜伏する性質があるので、免疫力が下がった時に神経をつたって皮膚に突き上がってくる『帯状疱疹』という、それはそれは痛い病気を発症することになります。

昔はおそらく帯状疱疹がメジャーじゃなかったか、まだ帯状疱疹ヘルペスウイルスの存在が明らかでなかったのか、あまり話題になりませんでした。それが今では大問題になっており、帯状疱疹を起こさないように…どころか、水疱瘡に罹らないようにするためのワクチンが存在するのです。そしてこれを初め、今の子供達はものすごい数のワクチンを打っています。まぁ、打てば安心といえば安心ですが、私個人的には天然のものに軽く罹っておいた方が体は強くなると思っています。

帯状疱疹は私も罹ったことがあります。

鍼灸マッサージの専門学校卒業の数ヶ月前に罹りました。国試の追い込みという大切な時期に右肩の激痛との戦いです。帯状疱疹がわかったのは、右肩甲骨の内側がちょっと痒いな…と思って触った時に、そのエリアの皮膚が広い範囲でカサブタになっており『何これ!』と気づいたところからです。そしてネットで調べて早速皮膚科へ。お医者さんによると、もう治ってきている状況で後はこれ以上ウイルスが増幅しないよう薬を飲むのと傷口に薬を塗るくらいです、とのこと。私はウイルス性〇〇にことごとく罹るのですが、ウイルス性の薬はいつもそうです。薬を服用してもウイルスが直ちにゼロになって病気がパッと回復するわけではない。増えないようにして、自然治癒を待つのみ。

だから、痛みから解放されることはない。とりあえずウイルスは減らしていくが痛みは自分で乗り越えていただき、後は本人の体力次第で勝手に治癒に向かうというのです。

いつもこの説明を聞くたび『ありえねぇ~(泣)』という気持ちになります。普通、薬というのはドラクエでもそうですが服用すればたちまちHPが回復し、再び戦えるようになるはずなのです。

それが!ウイルス感染の薬というのはいつもこう!連中がこれ以上活動しないようにするのが精一杯であたいはずっと辛いまま。多分、今私の中の自衛隊が全力で戦っている、頑張ってくれ…!とイマジネーションを働かすほかありません。

完治するまではとにかく痛いのと試験の追い込みがダブルパンチで、毎日泣きながら勉強していました。よく考えたら、こんなギリギリに追い込まれるほど仕上がっていない自分が悪いのです。同年代のしっかりしたクラスメイト達はもうこの時期余裕で、勉強はもうとっくに済んでいて体調管理に集中していました。自分が悪い、この一言に尽きました。

帯状疱疹は顔に出る人もいて、これがうまく治らなかった時の『帯状疱疹後神経痛』がかなり厄介だといいます。体に出た場合もこの症状に悩まされ、再発を繰り返す人もいて大変な思いをする人がいるのです。

私は幸運なことに再発もなく、傷の痕も残っていません。ほかの潜伏しているウイルス達も再発はなく大人しくしております。再発する方って職業別でいうと看護師さんが多いようなんです🤔おそらく、不規則な生活やストレスで抵抗力が落ちがちなのでしょう。私は何せ試験という状況が何よりも苦手でストレスなため、おそらく国試を超えるストレスが加わらない限り再発はないと思っております。この分析はあながち間違っていません。

試験というのは私にとって仕事以上にストレスなのです。

何故だか勉強だけはいくら積み重ねても身についてくれないのです。覚えよ!と言われたものが頭に入っているのかいないのかが全然わからないのです。テスト本番で初めて『頭に入っていなかった』と気づく。それでは遅すぎる。

コツコツ勉強しても入らない、かと言って直前に詰め込んでも入らない。覚えられないものは覚えられないのです。それが仕事だとできる。覚えたことを日々小出しに実践し、その反応と成果が出て、感じとれるところが仕事の良いところ。だから大してメモらなくても覚えられる。

国試などの一大イベントでは、日が迫る焦燥感、その割に伴わない記憶力&集中力。気分転換に遊びに行っても頭の片隅には『こんなことしている場合ではない』という思いがこびりついて離れません。

これが専門学校在学3年間続く。満を持して出てきたのが帯状疱疹といえます。私がもう一度勉強をしようと学校に通いだしたらまた何度でも再発するでしょうが、もう試験は嫌だという強い気持ちがあるので学校など行きません。

帯状疱疹ヘルペスウイルスはそういう、私の限界を教えてくれている。その他の潜んでる系ウイルス達もそんな感じです。原因辿るとハハーン💡というのが必ずあって、それさえ防げば再発しない。そうやって原因を排除し、コントロールすると意外と仲良く付き合っていけます👍

もし、これがワクチンで水疱瘡から防いでいたらどうなるのでしょうね🤔いつも思います。私の体は試験には向いていない、学校で勉強するには向いていないのに、帯状疱疹が出なかったらどこが代わりに壊れるのでしょう?そもそも昔から血液検査で白血球が基準値以下で引っかかるので免疫力は低いのです。そういうスペックの体がストレス過多で攻撃を受けた時、お知らせしてくれる機能がなければどうなるのでしょうか?

帯状疱疹の代わりにアレルギーを発症して年がら年中カブれに苦しんだり、禿げたりするのなら、それは嫌だなと思います。帯状疱疹は3か月ほどでパッと治りました。ウイルス性〇〇はこうやって治る時はパッと治る。薬もちゃんと効きます。この方がジワジワ辛い思いをするより良い気がします。

何もかも薬で防いだり、何もかも抗菌除菌でウイルスを排除するとこういう体のSOSがわからなくなる気がしますね。何で罹ったのか?原因を自分で探る必要が大いにあります。以前、お医者さんにウイルス性疾患が連発してお世話になった時、先生に『原因がわかりました』と伝えたところ『それが一番です』と笑っていました。お医者さんは症状に合わせた薬を出すことはできても、私の私生活から原因を探る暇も義務もありません。特にこうやって再発を繰り返す系の、免疫力関連の病気はどこかにはっきりとした原因があることが多い。それを自分で見つけてコントロールするのが『養生』というんじゃないのかな、と思います。

自分のことは自分でしかわかりません。ストレスの元が何なのか?探りながら、少しずつ方向転換しながら体を強くしていくことが大切です☝️そのためには人のアドバイスも聞いて、自分の体の声も聞く。年を取ったらなお必要になってきますね☺︎コントロールができると自分に自信がつきます。コロナの時代にぜひ今一度、自分の体のSOSに耳を傾けてみてくださいね!

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早く良くなってね!