骨盤調整が必要な人とは? 

どこへ行ったら良いかわからない人へ

よく言われるのですが『メニューを見ても何がよいかわからない』『どこへ行ったらよいのかわからない』という叫び。言い得て妙ですね。

私も自分でどこか故障した時、一瞬考えます。接骨院か病院か中山式快癒器かバンテリンか飲み薬か?治療って結局このチョイスだと思います。あと、時間とお金。自分にかけられるお金と時間がどれだけあるか?という予算も考えないとお金ばかりかかって結局少しも良くならない、通えば通うほどむしろ悪くなってくる(一回につきちゃんと施術せずに細切れに通わせるところに多く見られます)、では治療不信に陥ってしまいますもんね💦

骨盤調整はわかりやすい例え

『定期的に通うことで痩せたり、ありとあらゆる不調が治る、気がする』これが巷の骨盤調整です。なぜなら、骨盤が本当に歪んで、体全体に影響を及ぼしているかは説明できるものではありません。本当に疑うならばここはレントゲンとセットにしないと、外から軽く触れただけではわかりません。触って歪みがわかることもあったとて、それが原因かはわからない。とても神秘的な存在なのでいかようにも言えてしまうのが骨盤たる所以です。私は施術のついでにやっています。これだけでお金は取れないかなぁ💦

ただ、骨盤調整、姿勢の改善、などなど『調整』が必要な方というのはいます。

適応になる方はやっておくと再発防止になるので私はオススメしますね。しかも、こういう方こそ定期的にやるべし!と考えます。

よく謳われているのが『産後の骨盤調整』ですが、産後に腰やら背中が痛くなることが増えたり、明らかに出産前と変わった方、はやっておきましょう。それ以外に『やっておいた方がいいと思って』というケア目的の場合、目に見えて効果は出ませんし、何なら何も変わりません。出産後にまずやるべき事は骨盤を締めること。ベルトでしっかり固定して正しい位置に戻す事です。しなくても自然に戻りますが、適齢期を過ぎての出産はこの戻りが遅く、サクッと定位置につきにくいといいます。

骨盤がたわみ、開くことは出産では必ずあることなのですが、その後、全員が全員歪んでしまって調整が必要かと言えばそうでもありません。不調、痛い、などの自覚症状をよく観察して必要とあらば取り入れるといいと思います。骨盤が歪んでいる、という思い込みで始めるには時間とお金がかかりすぎます。

それから、一度圧迫骨折した、ギックリ腰をした、背中を怪我した、腰を怪我した、という方は調整とマッサージがとても効果があります。壊した場所は自然に治ります。ただ『何事もなかったかのように治る』わけではありません。特に歳を取ったら。子供の頃は細胞分裂が活発なので何事もなかったかのように回復しますが、大人になったら古傷として残ります。ここをケアしておかないと再発、ということになるのです。

例えば、大人になって捻挫をした場合。

捻挫した箇所は病院や接骨院に行くことで被害最小限で治癒します。ただ、その後そのままにしておくと、怪我した場所の代償で筋肉のバランス、負荷が変わり、以前より動きにくいと感じます。動きにくいまま動くことでまた転ぶことになるんです。筋肉や靭帯のコンディションが悪いのに、以前と同じ動き方をするからなんです。

ここで、定期的に負荷の強いところをほぐしたり、姿勢を直したり、関節の調整をしてあげれば古傷があっても再発は防げる、という考えです。実際、圧迫骨折した方で再発を繰り返す方というのは一度治療して治った後、また同じ仕事に復帰していたり、同じ負荷をかけていることが多いんです。

負荷は徐々にあげていくもの

耐えられない状態のまま、また同じ圧をかけることで他の骨が折れる、というわけです。つまり、少しずつ重さを加えて、筋肉や骨を強くすること、この作業に骨盤調整やらマッサージを活用すべきなんですね。『骨盤調整とマッサージで治る』のではなく『負荷に抵抗できるようになって治る』ということ。

なんでもそうですが、抵抗できなくなくなって病に伏すわけです。筋肉がいくらほぐれていても、負荷が合わなければ体は壊れるし、負荷を与えなければ体は弱くなる。負荷というのは何もダンベルやバーベルだけでなく、日常生活の全てを言います。この二つのバランスを保つために、調整やマッサージを入れてあげてください。

うっかりすると精神論にたどり着いてしまう調整系ボディケア。なんだかわからないけどやっておく、ではなく必要な時に必要な分だけ取り入れてあげてください。体は学びます。効果が現れたり、効果がわかることで自分の体の状態に気づき、バランスをとれるようになります。

今日はここまで♫

歪みを調整して逆に調子が悪くなる方もいます。まずは痛みと不調の有無、自覚症状を大切にしましょう。