好転反応とはなんぞや?


好転反応とはなんぞや?

すでに誰もが知っている『好転反応』という言葉。施術後に倦怠感や強めの反応が出ますが、それは良くなる前のプロセスであって施術が悪かった、合わなかったのではござんせん、という意味です。つまり、この後事態は好転するので落ち着いてね、ということ。

私はこの好転反応という言葉が好きではありません。何となく、施術者の技術不足を補う保険のような気がしてならないからです。

抗がん剤治療で出てくる脱毛や吐き気なんかは、がん細胞を叩く過程で必要になりますから、こういうものを好転反応と言うんじゃないでしょうか?とはいえ、医療の世界では必ず良くなると約束するような言葉は使いませんから、主に副反応とか副作用と言った『治療の過程で出る可能性のある望まない症状』を言いますね。

私の業界では施術後の揉み返し、美容業界では肌荒れなんかを好転反応と言い、数日経ったらおさまるとします。これにてお客様と施術者の関係は円満に保たれるわけですが、私としては好転反応という反応など無い、と思っています。筋肉の凝りが慢性的になってくるとそこを通っている神経まで圧迫されてしまいます。それにより、神経が多少なりとも傷みます。鍼治療をこういった状態の場所に打つと施術後に一旦痛みがピークまで上がることがあります。『むしろ重く、痛くなった』という状態。でも来店された時の痛みとは違う種類です。ズーン…と重く、そのエリアが響き続けている痛み。これは2〜3日放置でおさまりますので、その後は元あった痛みはスッキリ消えていることが多いです。

これは、好転反応というより単なる反応ではないですかね🤔

強い痛みを訴える方は鍼治療を希望することが多いですが、そのくらい痛いということは大抵神経もダメージを受けているのです。だから、治るにはちょっと時間もかかりますし、鍼の反応も重いですよ、ということ。これは言い換えれば正式な好転反応と言えますが、不快であれば他の方法で治したらいいんじゃないか?と私は思うのです。

鍼治療すれば治る、この先生にやってもらえば治るというより『治ることをすれば治る』わけですから💦何も気合い入れて毎回この好転反応とやらに耐える必要はないと思いますね。

これは恐らく私が鍼灸マッサージ師だから特に思うのだと思います。鍼灸マッサージ師の場合、手数が多いですから色々な手段を使って施術ができるのです。鍼治療は好き嫌いがハッキリ出る治療法ですから、合わないようならお灸や指圧でも充分アプローチできると考えています。また、痛いところにキチッと鍼を刺していくタイプの鍼治療は、患者さんにもまだそこそこ元気がある時の方がいいです。高齢者、女性、子供であったり、精神的に参っている時には刺激が強すぎると思います。

ちなみに、マッサージによる揉み返しは『好転反応ではない上に反応ですらない』と思っています。凝りを拗らせていれば一回の施術で全て取り除くことはできないので、そのもうちょっと奥にあった痛みが出てくることがあります。肩はだいぶ楽になったけど、ちょっと背中が張る感じがする、とか、関係ないとこが無性に痛くなった気がする時は、奥地に潜む凝りの親玉が出てきているイメージ。日を開けずにマッサージすれば取れて楽になります。

『揉まれたところがより凝っている感じがする』いわゆる好転反応ですよ、と言われるものは揉み返しで、これはマッサージ失敗といえます。特に首〜肩は、グリグリと弾くようなマッサージを受けると摩擦で筋肉が炎症を起こすのでより辛くなります。これは良くなる前段階ではなく、むしろ悪くなった、刺激が合わなかったということなのです。日が経って治るのは、炎症ですから時間と共に炎が鎮火したに過ぎず、しかもお客様本人の自然治癒力で治ったのです。まるで別件であり、もともとの凝りは関係ありません。

以前、肌荒れが酷い友人から美肌のサプリをススメられたことがありますが、肌荒れ皆無の私には説得力がありませんでした。むしろ、そのサプリやめた方がいいんじゃないの?と言ったほどです。でも彼女曰く『今好転反応で毒が出ている』のだそう。なるほど、その手があったか…と思い感心してしまいました。美容系サプリはこういうのが多いです。ものすごい肌荒れは、今まさに毒が出ているという。この後、毒がなくなりキレイなジャイアン✨みたいになるのだと思われます。明確に体に取り込むものに対して『毒』という曖昧なものが通用するのか?キノコやフグを食べたわけではあるまいし、どこから毒が湧いて出たのか?と思ってしまいます。バチが当たる、と同じくらいぼんやりしていると思うのは私だけでしょうか?

というわけで、もしマッサージや鍼治療で毎回痛い思いをしておるわりに結局いつも同じところが痛い、とか、結局肌荒れが改善していない、のであれば治療法と施術が間違っています。好転反応だと思って我慢していると、結局施術者は熱心に合わない治療を提供し続けてしまいます。ぜひ、その四文字熟語で自分を落ち着かせることなく堂々と『むしろ痛くなってます』と伝えてください。もしくは別のサロンに移動しましょう☺︎

私の施術も、もしかしたら合わなかった、という方がいるのかもしれません。好転反応とは思っていませんから、あぁ…あまり変わらなかったんだな、治らなかったんだな、満足度が足りなかったんだな、と想像し、反省する日々です。

反省とともに、お客様による率直な反応は、私にとって一番糧になります。今までも、これからもお客様が一番の先生ですから(^-^)/

夏のしろたえは暑さのため、日中エアコン一台ではきかず夕方からの時短営業となっています。どうしても早めの時間帯ご希望の方はご相談ください。それではまた!

『好転』をつけると妙に効いた気にもなってしまうプラセボ。不快な反応なら耐える必要はありません☝️ちなみに治療と呼ばれるものは治療そのものに痛みを伴います。歯医者さんの虫歯治療をイメージしましょう。