出産後の不調

出産を経験した女性から『老化が進んでいる気がする』という声をよく聞きます。また育児に追われている期間を『失われた◯年』と表現。出産をしなくても老化はやってきますが、おそらくそこまで日々体感する事はないかもしれません。

育児は意思疎通できない相手とのマンツーマンの時期もありますし、多くを子供のために犠牲にしなければなりません。それに勝る幸せがある、というのは教科書上はそうなのかもしれませんが、それとは別に自分の体力の衰えに危機感を覚えている方が多いです。30代後半で出産した方は特にそう。

調べると『ホルモンバランスの変化』という事なのですが、具体的にそれがどういう事なのか?私は共通点や統計で治療成績を上げていくタイプなので、今回もこちらについて出産後のママさんに話を伺いました。

出産を控えた女性は、つわりの重さに個人差はあるものの、それさえ落ち着けば基本的にホルモンが安定し幸せいっぱいの状態になります。この時期は生理も一旦お休み、お腹が大きくなる事で肩凝りや足のむくみはあっても精神面でかなり幸せホルモンによる恩恵があるそうです。

幸せいっぱいの状態は授乳が終わるまで続きます。『大変だけど幸せ♪』と言った感じで、この後産休を終えて職場復帰することも、全てポジティブに捉えられるといいます。

これは、おそらく生理のあった頃のような周期的なホルモンのアップダウンが無いからだと思われます。気分がとても安定しています。

しかし、授乳を終え生理が始まるとそこからが以前と違う変化を感じるのだそうです。生理は2週間おきに卵胞ホルモン、黄体ホルモンのバランスが交互に入れ替わります。その頻繁に変わる変化がこんなにキツいとは(泣)という事なのです。

出産を機に、体質が改善するという話も有名です。アレルギーが治ったとか、そこを境に骨盤矯正をすると歪みが取れる、など。

聞くとみなさん、それを期待していたと言います。でも実際は『体調の変化をキチンと観察して、然るべき時に適切なケアをしていた人には、出産を機に体質が改善方向に向かう可能性がある』というくらいの事。

昔から言われているように、お産って命がけで大仕事なんです。20代前半で産んだら、体力の回復も早いしダメージは少ないでしょう。でも今、30代後半なんてザラです。また、昔は日本では産後は体力が消耗しているから養生するという考えで、2ヶ月ほどはゆっくり、のんびりと体を休める事が当たり前でした。実は東洋医学でも同じ考えです。

しかし今は欧米にならい、わずか2週間で職場復帰したり、もとの生活に戻ります。本当に驚きです。それも可能だとは思いますが、今こうして不調である話を聞いていると、やはり最近のママさんの置かれている状況は過酷だと思います。

スピード復帰しても、お手伝いさんがいたり誰か他に家事をやってくれる人がいればいいです。それもなく、速攻で保育園探して働かなきゃいけないなんてちょっと鬼かと思ってしまいます。

体力が大幅に消耗した後のホルモンの変化、仕事しながら子育て、体調が良いわけありません。ママさんは口を揃えて『自分の出来なさに落ち込む』と言いますが、そもそもこなせる量を超えている場合があります。医学が進歩して、情報に溢れていても、やはり昔からの言い伝えは間違っていないと痛感しますね!

金銭的余裕があれば別ですが、大多数が頑張って家庭を支えています。出産後、体力が回復するまでキチンとフォローできるような、お母さん達に優しい日本になって欲しいです。

余談ですが、クジラは出産しなかったメスは他のメスの育児を手伝うのだそうです。なかなか画期的なシステムだと思います。でも、人間は生物として種の保存をしてるというより、人生のメインイベント的なものと、国を支えるだとかそういったものがあるのでクジラのようにはいかないと思いますが(^_^;)真剣に種の保存を考えるのであれば、お母さんをもっと本気でリスペクトしなければダメですね!

ホルモンバランスに加え子育てに奪われる体力、気力。こちらの改善方法はやはりストレスの発散かと思います。自分の状態がこうであるという事を旦那さんに伝えたところで男性には理解できる限界があります。一番良いのはきっと女友達や、母親でしょうね。

きっとお子様が生まれた時点で自分のことを気にかけてくれる人は少なくなります。注目を浴びるのは子供、旦那の収入、話題は家族中心になるのです。

そんな話ではなく、自分の話ができる女友達。周りにいたら率直に『ちょっとお話ししようよ』と呼び出して、子どもさんを保育園に連れて行った後にお茶に行ったらいいと思いますよ♫

育児中のストレスの原因に『品行方正でなければいけないプレッシャー』もあると思うのです。子どもが可愛いのはわかっていても、毎日アンパンマンじゃちょっと『ウギー!』ってなりませんか?(笑)たまには子どもの世界から離れて自分の話をしましょう。

こういう時、全てを骨盤のせいにする考え方もあるようですが(笑)私はそれと関係ないかと思います。女性はそもそもコミュニケーション能力に長けていますから、その能力を生かして精神面での空気の入れ替えをしてみたらいいと思います。