鍼治療のスゴいとこ☺︎


何度も言っていますが、鍼治療は魔法でもスピリチュアルでもありません✋『鍼をすればたちまち痛みが消えたりラクになる』というイメージが強いようですが、私は鍼治療は『痛みに痛みをぶつける治療法』と思っています。

どちらかというと荒療治の分類で『治療効果は高いけど痛みも伴う』そう思っています。

そもそも治療って痛いものです。手術を見てください。麻酔しないととても耐えられるものではありません💦虫歯の治療も激痛です。本当に痛いところや病気治す時、というのは切ったり張ったり縫ったり、強い薬に耐えたりするものです。

最近では『痛くない鍼』が流行っていますが、これは日本人向けだと思います。日本の中でも特に関東の人向け。関西では鍼灸治療が盛んに行われているので患者さん側も鍼治療への理解が進んでいます。関東はまだまだ理解がされておらず、痛いのは基本嫌なのです。

🌱鍼治療が得意な『痛み』

鍼治療の得意分野は『痛み』。痛みの強い症状へのアプローチが非常に得意です。神経痛なんかもそうですが、強い痛みって筋肉が収縮していたり、硬結が邪魔していたり、神経が締め付けられて起こっています。それに対して、鍼はマッサージよりも直に奥地に入り込むことができるので手当てとして手っ取り早い。火事に例えるとわかりやすいのですが、消さずに遠くで見ていてもいずれ消える時は来ますが、消防車を呼んで放水してもらった方が被害は最小限で済みますよね。鍼は消防車や救急車のようなものです。

鍼治療が魔法のように思われてしまう原因に『神経痛に効く』などと軽く言ってしまうところがあります。

確かに痛みを得意としていれば痛みの王様、神経痛が出てくるのは正しいことですが、何が原因で起きている神経痛かによっては、痛みがスーッと消えてラクになるなんてミラクルは起きません💦神経痛の鍼治療って実際ヘビーで『施術後一回MAXまで重くなる』という特徴があります。その2日後くらいにはスーッと嘘のようにラクになる、そういうパターンが多いのです。これは神経痛特有の反応で、何故そうなるかは説明できません。ただ、ジクジクずーっと痛んでいるより、鍼治療後に上がってくる痛みはどこか回復に向かっているような、施術前より耐えられる痛みです。理解できる痛みというか。

ちなみに神経痛に対して鍼治療をすると、刺した痕もいつもと違ったりして若干引きます。虫刺されみたいな、カブれたようなビジュアルになることもあります。こういうのに驚かれ、悪くなったと勘違いしてしまう方が多いため、安全パイとして優しい鍼が誕生しました。

でも、痛くない鍼で治ればそれに越したことはありません。私にはできませんが💦

🌱主に筋肉に対して効いている

鍼治療は施術者の主義主張が強く出るため、同じ施術をしてる人はほとんどいません。同じ先生に教わっていてもみんな違います。私は自分の怪我、おかしくなった体調は自分で鍼治療をして日常的にケアしていますが、基本『筋肉へのアプローチ』という認識です。ツボを使うこともありますが、ツボは筋肉に効率よく効くポイントとして使用。ついでにツボの持つ五臓六腑にも効果がある、という認識です。

神経痛やら硬結やら、痛みの種類が何であれ、筋肉は必ず関わってきます。

神経がどこかで挟まっているとそこから先の筋肉への信号が伝わりにくくなるため、筋肉の状態が悪くなります。筋肉は縮まる性質があるので関節を引っ張り体のアライメントが崩れて正しい姿勢がとれなくなる。

硬く動きが悪くなることで筋肉と並走している血管や神経を締め付ける。鍼治療はこの『筋肉』に刺激を与えて弛めることができます。そうすることで神経や血管へのプレッシャーが緩和され、血流が改善し一気に回復に向かうというわけです。

神経の付近を狙って電気を流せば、動きの悪い神経に直接アプローチもできるのですが、的確に狙うには実際の現場では時間が足りなかったり、ちょっと難易度が高すぎるというのがあります。

🌱響きと反応

痛みが強い箇所にダイレクトに鍼を刺すとズーーーン…という響きが出ます。これは付近の神経が反応しているわけですが、ちょっと驚く反応で、好き嫌いがわかれます。これが嫌いという人は鍼治療ではない方法を選びます。響いた場所は一度強く筋肉が収縮します。指を突っ込んだ時のイソギンチャクのように。

筋肉の性質として『収縮後弛緩』というのがあるのですが、鍼は意図的に痛めた局所をイソギンチャク状態にすることができるので、その後自然と起こる弛緩にて血流が改善するという仕組み。

筋肉をピンポイントで収縮させることは多分鍼以外できないと思います。

ただ、一つ問題があります☝️それは筋肉の長さ。脊柱起立筋、腓腹筋、大腿四頭筋は長い筋肉です。そういった筋肉の一部を収縮させると、施術後存在感が強く、すごく動きにくい突っ張った感じになります。これも時間が経てば弛みますが、鍼治療で軽くなる、痛みがなくなると思っていると慌てることになります。

腓腹筋は肉離れを起こしやすい部位ですが、鍼治療をすることで違和感が出やすい部位なので指圧とストレッチの方がオススメです。

🌱鍼とオイルマッサージが◎

鍼をすると打った場所からは疲労物質やら痛みで滞っていた血液が一気に出てきます。ですから施術後はマッサージをしてあげるとこれらが静脈に吸収されやすく、より回復が早くなります。鍼自体がピンポイントのため、面の刺激になるオイルマッサージはかなり効果が高い組み合わせです。

🌱痛みでは死なない

痛くて死にもの狂いになることはあっても、痛みで死ぬことはありません。気絶はあるかもしれませんが。だからとても辛いんですね。私はどちらかというと筋骨系は丈夫ですが、内臓は弱め。具合が悪くなると体力&気力が同時に弱っていくので、建てつけが壊れるより耐えることは少ないかもしれないですね。

腰痛、膝痛、肩痛は体力&気力はそのままで、ただ痛いという。

それも辛い話です。鍼は憂鬱な痛みに対して、ぜひ使ってみてください。そして、それだけ痛いということは、そこそこ治療も痛いです。その後は2〜3日体に優しい生活を送りましょう。最後に、鍼は魔法ではなく立派な治療法。何となく効きそうだから、良くなるらしいから、というぼんやりとした目的だと意外と何も起こりません。

ぜひ痛みが辛すぎる、しっかり治したい、何日までに治したい、などハッキリとした目的をもって取り入れてみてくださいね☺︎

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