関節が硬い人のボディケア

関節が硬い=遊びがないということ💡

よく『体が硬い』という悩みを抱えている方がいらっしゃいますが、それって筋肉が硬い、関節が硬い、一体どちらだと思いますか?

筋肉がもともと硬いというのは体質的にあります。

また、ボディビルダーのように筋トレでパンプアップすると、ガチッとした重い筋肉になります。運動するのにベストな状態は『運動時に硬さを発揮し、脱力時に柔らかくなる筋肉』なので、安静時にガチガチの筋肉というのは状態としてよろしくない、ということになります。

伸びの悪い硬い筋肉だと必然的に関節も制限を受け可動域は狭くなりますが、関節が単独で柔らかさを保っていればさほど問題ないかと思います🤔

筋肉がもともと硬くそれを改善したい人は、マッサージやストレッチを意識して、また自分自身、脱力できるようにトレーニングすると良いです。力が抜けないがために硬い人もいます。

もともと関節が硬い人

一方『関節が硬い』というのはどういうことかというと『関節に遊びがない状態』と私は考えます。

遊びというのは『限界からまだあと少し行ける余裕があるか?』ということ。

例えば、硬い木の棒をグググ…と曲げていくと限界に達した時バキッ‼️と折れますよね。これが、油圧式の椅子の背もたれのような素材だったらどうでしょう?寄りかかって大きく曲がっても折れません。関節も、このように柔らかい人の場合『曲げて一旦限界で止まっても、あと少しだけ曲がる余裕を兼ね備えている』という状態です。

関節が硬い人の場合はこの余裕がありません。

同じくらい肩も回るし、首も回るけど、止まったところから少しでもオーバーした時には速攻で壊れるということです。これが、怪我しやすい人・怪我しにくい人にわかれるところ。

遊びがあると怪我しにくい、ないと怪我しやすくなります。

胸椎の柔軟性について

『ストレートネック』はもう誰もが知っていると思いますが、パソコン、スマホなど不良姿勢の影響でカーブがなくなり、真っ直ぐになってしまった首のことを言います。でも、このストレートネックは病気ではなくただの状態。ストレートネックだからみんな首が痛くて肩が凝るわけではありません。

確かに負担は大きいですが、実際首の負担を減らしてくれるのは『胸椎』。

肩甲骨の間にある真ん中の骨たちです。ここの関節に遊びがあるタイプか?ないタイプかでキツい肩凝り、首凝りになる人か否か分かれます。

試しに、背中の真ん中にストレッチポールのようなちょっと高さのある物を敷いた時、胸が開き、肩が外側に落ち、首がストレッチポールから浮きすぎないか?チェックしてみましょう。胸椎が硬いと首と肩もろとも一体化しており、ストレッチポールを敷いても肩は内側に入ったまま、顎が上に向いて首のところに大きな隙間ができます。

要するに『馴染まない』ということ。

胸椎を反らせば、それ以外のパーツは通常後ろに下がるはずなのに、反らせない=遊びがないために全部くっついてきてしまう。これはストレートネックか否かよりもピンチの状態だと私は思います💦

デスクワークの方のデコルテをオイルマッサージする時によくわかるのですが、仕上げに背中の方に手を入れて四指で背中を持ち上げると、首と肩まで持ち上がってしまう。ついてきてしまうんです。

本来別々の関節でジョイントされているので、持ち上がってくるのは胸だけのはず。なのに全部持ち上がってしまう。これが関節の柔軟性の無さです。

首と胸椎の連動が大切

胸椎の柔軟性があると、首にかかる負担をカバーできます。本来なら、頭の重さを支えるのは首ではありません。よく考えてみたら、首の筋肉はとても小さく、パワーを発揮する仕様になっていない。だから、パソコン、スマホ作業の時のように前に顔が出過ぎたらダメなんです。首だけで頭を支えるような姿勢になるから首やら肩が凝るというわけ。

頭が正しい位置にあれば、重さは胸椎が支えてくれるようになっており、首は色んな方向を向く作業に専念できます。体は繋がっている、、というより連動しているということ☺︎

では、自分は関節の遊びが足らないと自覚してしまった場合、どうするか?ということなんですけど、歳を取れば取るほど別件で関節の柔軟性は乏しくなってきます。ヨガインストラクター並に柔らかくなるのを目指すのではなく『今より少しだけ余裕を作る』意識が大切。硬い人が無理やり可動域を広げようとするとすぐ壊れます。

関節に柔軟性を持たせるコツ

コツとしてはストレッチもイッチニ!サンシ!という速いものではなく、一個のストレッチに長い時間をかけることです☝️胸を開くストレッチも、しばらくストレッチポールに乗ってジッとします。時間が経ってくると少し肩が下がるはずなので、そうしたらそのポジションでまた止まる。しばらくするともう少し開けるようになり、首がポールに近づくなどなど…時間はかかれども少しずつ広がる感覚が得られます。これがその方の『関節の遊び』。これだけでだいぶ体の具合は変わります。

ヨガでいうと『陰ヨガ』。ホールド時間の長〜いヨガです。

あぐらで前屈したままジーッとしていると、どんどん足が開くようになり、前屈もいくようになります。その間、ちょっと座り直してもいいし一回伸びをしてもいい。座禅のように止まってなければいけないわけではないので、少しずつ関節可動域を上げていきます。途中寝ても構わないそうですw私は上手なインストラクターさんに一度陰ヨガを教わり、生徒さんは私ともう1人、教室には3人しかいませんでした。このインストラクターさんは無言が怖くないタイプなのでホールド時間が10〜15分。凄まじく長い。

だから、クラス自体は地味すぎて参加者がいなかったのでしょう。

でも私にとってはとても良かった、伝説のヨガクラスでした✨その一回しかこの先生には当たらなかったのもインパクト大。

シーーーーン…とする中、私ともう1人の方の『グゥ😪』というイビキが時々響くという、穏やかな時間でした。

関節が硬い方は悲観することなかれ✋一つのポーズに時間かけるとキチンと効果が出ますから。

今日はここまで(^-^)