介護士さん、保育士さんから学ぶコミュニケーション術

こういった流れの世の中ですから一旦私の仕事もストップです。

気が滅入るように毎日呪いのように流れるコロナウイルス関連のニュース、遅々として進まない政治、もう最悪です。

こんな中、思う事がありました。海外の政治家は女の人やゲイ、若い年代や他に社会経験があったり、実にバラエティに富んだ人物がやっています。それに比べて、日本は代々政治家をやっている家系のおじいさん一色。これが吉と出るか凶と出るかわかりませんが、恐らくこのあり得ないほどの腰の重さ、トンチンカンな政策はお年寄りの特徴でもある、と思いました。ニュースを見てまともに受け取ると本当に怒り心頭な事が多いですが、正面から受け止めると正直みんな病んでしまう、と思いました。

私が訪問リハビリで介護施設に出入りしていた時よく見かける光景でしたが、お年寄りに対して扱いが上手な方と下手な方がいます。これはコツが必要なのでゲットできれば今下手な人も上手くなれる可能性があります。

施設の朝の会で、ひたすら『バーカ!バーカ!』と叫ぶおばあさんがいました。その人は配られた牛乳を持ちながら『この牛乳をかけてやろうか…?』などと言う、ド級の不良老人でありました。

ある日私が見かけたのは、このおばあさんがお掃除をする男性介護士さんに向かって『ブス!』と連呼していたところ、この介護士さんは『それってまさか僕のことですか?こんな男前に向かって失礼な!』と返しており、私も周りの介護士さんも大爆笑でした。

このように、言葉をスルーできるスキルがあるとお年寄りに対しては有効です。この例は極端ですが、結局今の政治家の先生はお年寄りですから融通も効かないですし、プライドも高いし、攻撃的です。頭が柔らかくないのですからこうなるのです。

未来のことより自分のことしか考えられないのは年を取りすぎているからなのです。

逆に言えば、いちいち言葉の一つ一つに一喜一憂しなくても実際何をやっているかを見る事が大事かと思います。牛乳をかけてやろうか?と言ったおばあさんですが、実際は手も震えて言うこともきかず、結局車椅子ですからそんな事できないのです。口でいくら大きな事を言ったところで結局実際何もしていなければ何も起こらない。今回のことで言えば、対策を取らなければ自ずと事態は悪化する、ということです。

また、今時代の流れは『人にうつさないように不要不急の外出はしない』。みんながもうウイルスを持っているという認識で行動する、という事ですがこれがまた難しい。

何故なら『自分は持っているかもしれない』と心の底では思っていない人がいるからです。『私は持っていないからみんなうつさないでくれ』どちらかというとこういう心理でいる人が多いのではないでしょうか?

だから防御力だけ上げている。ものすごい勢いでマスクしてゴム手袋してスーパーの人混みに挑む。ハッキリ言ってそういう事ではない。だから、そろそろメッセージを変える必要があると思います。自分がウイルスを持っているかもしれないと認識している人はもうだいぶ前から自粛していますから。

そこで、保育士さんが子供達に伝える方法『〇〇ちゃんが嫌がっているよ、嫌がっていることをお友達にやっちゃいけないよ』です。隣の子のオモチャを取ってしまう子がいる時に使っています。

先日、石田純一さんが感染者となってしまいましたが、緊急事態宣言が出ていたにも関わらず沖縄県に行った事が問題となっています。

これも、人にうつさないよう、感染を広げないよう、というメッセージが届いていなかった事と思われます。非常事態宣言が出ていたのは沖縄ではなく東京都などでしたが、沖縄県は県外から人が来るのを大変嫌がっていました。

ですから『人が嫌がるような事、怖がるような事はやっちゃいけないよ。もし自分がそんな事をされたらどういう気持ちになる?』と訴えかける事が大切です。

もう、長らく自粛生活が続いている人まで含めて『外に出るな!触るな!』というメッセージを連呼する意味はないと思うのです。

メッセージの意味をわかっていない相手がいる、という意味で介護士さんや保育士さんのコミュニケーション能力、技術が大変参考になります。

ウイルス騒動がひと段落した時に、人間関係がギスギスしたままだと立ち直ることは難しいかもしれません。とりあえず、全員が一旦同じ目標に向かって努力できるような工夫が必要だと思います。