扁平足の痛みは、足の使い方で改善
先日『扁平足の息子が足を痛がっててかわいそう💦何か対策はありませんか?』と相談がありました。
扁平足ってご存知の通り、足裏のアーチが崩れてしまった状態。時々、足裏の筋肉が発達していて見た目が扁平足になってしまっている人もいますが(この場合アーチは潰れていない)。
足裏の筋力不足、スポーツの特性上(剣道などの摺り足)、体重の増加、生まれつきなどなど色々な原因がありますが、扁平足もその逆のハイアーチも、地面の衝撃吸収には適しておらず、疲れやすさや痛みに直結しやすい状態です。
かといって、病気ではありません✋
上手に使えば問題なく過ごせます。靴にはだいぶ難儀すると思いますが💦アーチは途中から作ることはほぼ無理ですので、痛みを和らげる手段としてテーピング療法などがあります。
私も無類の扁平足です
昔は接骨院の勤務で扁平足のテーピング療法を習い、施術で使っていました🤔扁平足と外反母趾・内反小趾はセットですのでそちらの悪化防止効果の方が高かったのでは?と今となっては思います。外反母趾は進んでしまうと隣の指の下に親指が潜り込むような形で変形が止まらなくなってしまいます。
なんと言っても私自身が扁平足のもっと進化系『こんにゃく足』と言われている状態で、ダイビングで使うフィンのような、ペンギンのような足をしていて💦やはり疲れやすく痛みやすい。調子が悪くなるのはいつも足からスタートします。
こんにゃく足は縦アーチも横アーチも完全に崩れた状態ですので幅が広く、この足にあった靴はないんです。昔は何万円もかけて靴をオーダーメイドしていました。
今もローファーとか合皮の靴は横幅がキツくて硬すぎて、長時間履いていると激痛。結婚式場の仕事をしていた時は帰りの中国足壺に寄って帰ることがマストでしたね(お陰でその日のギャラの半分がなくなるという)。
靴のチョイスは本当に難しいですが、痛みを軽減する工夫として有効な『重心を前体重にする方法』をご紹介したいと思います☝️
扁平足はかかと歩きになりやすい
前体重というのは何もつま先立ちして歩く、というわけではなく『前側に体重をかけられること』が大事。かかとをつけてもいいけど、前体重でもバランスが保てるということが大切なのです。
扁平足は足裏の感覚として全ての面が地面に接地していて、どこに体重がかかっているのか意識しにくい。誰しもフォームが崩れてくるとかかと歩きになりますが、扁平足はこれに加えて足裏の筋力も弱いので、よほど意識しない限りかかと歩きになってしまいます。
扁平足ではなくても足音が大きい人、疲れて引きずるように歩いている人は後ろ体重のかかと歩きになっています。
後ろ体重だと足を上げられない
キックをしようと片足を大きく振り上げて蹴る動作では、後ろ体重だとグラついてできません。片足立ちで倒れないようにするには足の前側に体重を乗せる必要があるのです。
後ろ体重でかろうじてキックできたとしても連続で足を持ち上げることができません。
日常生活でキックすることはないかと思いますが、歩行は片足立ちの連続です。常日頃、小さな片足立ちの連続に前体重で適応できないと、扁平足による足の痛みは軽減されないのです。
前体重で足裏の筋力をつける
前体重のメリットは足裏の筋力トレーニングにも役立ちます。これは指が地面を掴む形になるためです。
足裏の筋トレで『タオルギャザー』というのがあるんですけど、タオルギャザーよりも自身の体重がかかっている分、健康な人には相応の負荷がかかって、なお良いと思います。
つま先立ちのイメージよりも全ての指を地面につけるイメージ。それだけで重心は前にかかります。
これを1日何回か行うのではなく『体に覚え込ませる』ようにしてください。扁平足の痛み対策は『扁平足の使いこなし方』に通じます。病気ではないから、アーチがないだけでは痛みの原因にはならないのです。上手に使えば乗りこなせる、ちょっとトラブルを抱えやすい足の形だと思っていただくと良いかと思います👍✨