身近に潜む『味覚異常』の原因

何故かガリガリ君を欲する母

コンビニを覗くと、ガリガリ君の色々な『攻めの新商品』が売っている。米で作ったという斬新なアイスもこの間見かけたばかり。

母が心筋梗塞で倒れてから、そろそろ1年が経ちます。

一命をとりとめたものの、重症すぎて退院のメドがつかないパターンだった母。コロナでピリピリしていた時期で面会もできず、毎日たった10分間のビデオ通話のみ。『死んでもいいから家に帰りたい』と言いながら日増しに弱っていく姿を見るのが辛かったなぁ。

毎日差し入れに行って、なんとか退院できないか?何回も医者に掛け合うも実現しそうにない。待っているこっちですら『生きている意味がない』と思える状況でした。

病院はエアコンが効いているので母は真夏にも関わらずカーディガンを持ってきてくれと言っていました。とにかく寒かったのだそうです。その割にガリガリ君を食べまくっていました。もともとアイスが好きなわけではないのに💦

ただでさえ寒いのに氷の塊を食べたいなんて、絶対どこかおかしい💦と思いました。調べると『氷食症』という味覚異常の一つの症状を発見。

心臓の病気なので血液とも関係しているのですが、鉄やら亜鉛やらが足りず、貧血気味で氷ばかりを欲する症状だそうです。不思議なことに。

母は痩せていて少食のため、食事制限なしの珍しい心臓病患者。最速で無理矢理退院しましたが、どこか食べるものが変。朝のトーストの味がしなくて悲しそうでした。退院してもこれがしばらく続き、とても辛そうでした。

ガリガリ君はアントニオ猪木さんも終末期に好んで食べていたらしく、最近記事にもなりました。これは本当なんですね。母も重症心筋梗塞でたくさんの管に繋がれていましたから、本当に死ぬところだったんです。重病人はガリガリ君を食べたがる。

こんなことでも味覚異常に

コロナ感染でも取りざたされましたが、物の味がしないって辛いのです。ちなみに栄養不足の他、ダイエットサプリの過剰摂取でも起こることがあります。注意事項に度々書いてあります。

私も一時期、食べたカロリーをゼロにしてくれるという類のものを頻繁に飲んでラクして痩せようとしたところ、バチが当たり、ある日突然味がしないことに気づきました。

『最近何故、何を食べても満腹感がないのか?💦』と気づき『ハッ!なんか味がしない気がする!』と思ったのです。確かに、その時食べていたトマトスパゲッティの味が、噛み締めても噛み締めてもしなかったのです。匂いはわかったのでよーく感じとろうと思えば薄らわかるのですが、もともと濃い味なのにこの感じなさは異常。

私の場合自業自得ですが、かなり気持ち悪かったですね。

人間の3大欲求の威力を思い知りました。食べる、食べることができる、食べたいと思う、美味しい、マズいと感じ、楽しく食事ができることがどんなに大切なことか、学びました。

ちなみに母のように病気からくる味覚異常は、お豆腐とかのどごしのいい、サッパリとした物を使った料理を出してあげるといいそうです。味を確認したくてジャンクを欲することもありますが、それでは栄養がなさすぎて逆に改善は程遠い💦改善のためにも素材をそのまま使った食事を根気よく取り入れるのがオススメです☺︎

最近の母は以前と同じトーストにジャムつけて普通に食べています👍退院後、半年くらいかけて徐々に徐々に。


味覚異常に至る経緯は様々。お困りの方はぜひ参考にしてみてください。症状に着目するよりもまずは原因を見つけて、余計なものは排除すること。最初は驚いてしまいますが、改善のためにもじっくり、しっかり見極めていきましょう。