病院や薬は病気になった時に
自分も友人も40歳を超え、色々な節目を迎えています。若い時より今の方がいい人も、ガクッと年を取ってしまった人も『40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て』というリンカーンの言葉の如く、生きてきた結果が見た目に出てくる年頃なのです。
人と争ってばかりいたらおっかない顔になるでしょうし、いい出会いがたくさんあって今幸せだと思えるようなら幸せそうな顔をしていると思います。
こんな単純なことが、大人になると意外とわからなくなる気がします。美容のサイトでは若くて張りのあるお肌のモデルさんが徐々に年を取ってお年寄りになっていく写真が載っていて、こうならないためにこのパックを使えぃ!という、いい感じの圧力を与えてきます。
今、顔に刻まれているシミ、法令線、シワはこのパックがあれば消えるものだと思いますか?
年齢とともに気をつけなければいけない部分もあるのですが、私は大半のことは食事と運動、日頃の行いかと思っています(笑)不満だらけで毎日恨み節を言っているようなら、高額のパックをするよりその生活を変えた方が絶対に早いと思います。
幸福度の高いスウェーデンでは、福祉が充実していますが『18歳以下は医療費が無料』となっています。これを聞いた時、私は真っ先に『では65歳以上は?』と思いました。日本は割引きの対象になるのはまず高齢者から。若い人には適応されないケースが多い気がします。18歳以下はまだまだ未来があって、病気に打ち勝つ体力もあります。先のことを考えたら未来ある若者の医療費くらい無料でいいではないか、と思ってしまいます。
年を取ることと病気になることは別問題です。私と同年代の友人も、最近こぞって女性ホルモン系の薬を飲もうか迷っていたり(別にどこも悪くない)、更年期を病気のように考えて怯えている人がいます。シミ、シワ、たるみの原因が全て更年期のせいだと思ったら大間違いです!自分の生活スタイルに何か原因がないか?ちょっと探ってみたらわかること。
合わない化粧品を使っていないか?運動を全然していないのではないか?やたら脂っこいもの、お菓子ばっかり食べていないか?当てはまるものがあったら速攻で排除してみてください。それらをそのままにして、シミや法令線を消す(であろう)パックをしたって効くわけがありません。薬もそうです。更年期のトラブルを薬でなんとかする前に、運動して汗をかいた方が更年期症状は和らぎます。薬は体に負担になるものです。病気を治すために使ってもらいたいものです。
なんとなく、不安を煽られて病院へ行き、何らかの名前をもらって薬を処方してもらう。それで本当に良くなっているんならいいのですが、大体大して変わっていないのです。変わっていないというより、本人も自覚症状もないのに飲んでいるから効いてるかどうかもわかっていない。ここに税金を使う意味ってあるのでしょうか?効かない薬を出したお医者さんのせいでしょうか?
年齢による衰えはストレスです。気持ちは若い時のままなのに、体がついてこない、見た目がどんどん変わっていく、自分に対する焦る気持ちは間違いなくストレスです。
ですから、単純にストレス解消すればいいのです。マッサージが好きでいいストレス解消になるなら受けに行けばいいですし、お買い物が好きならお買い物すればいい。
『荒波に揉まれた魚は脂が乗ってて美味しい』ように、ストレスを受けながらも適度に解消し自分をコントロールすることで、体の内側も外側も変わっていくのではないでしょうか?
医療に頼る時は病気になってから。今一度、見直したいものです。