最近ブーム?パッチによる療法
ニコチンパッチ、ホルモンパッチ、シールを使った療法
母が重症の心不全を患っており、薬や最新の療法、医療に関わる機会が増えました。使っている人を時々見かけることはありましたが、なんと心不全の治療にもパッチが使われているんですね。
ホルモンパッチは更年期障害の治療に使われていて、卵巣付近の皮膚に、それこそ『虫刺されパッチ』のように貼って使うようです。かなり薄いし小さいのでカブれることも少ないのではないかと思いますね🤔実際効果のほどを聞くとみなさん一様に『効いてるのかどうかわからない』と言います。そこで、このパッチが飲み薬とどう違うのか?レポートしたいと思います。
パッチは経皮吸収というルートを使う💡
母が使っているニトログリセリンのパッチですが、これには血管を広げて心臓の痛みを和らげる働きがあります。貼っている間効果は持続しますが、胸痛が現れてから貼っても速攻で効いてくれるわけではなく『予防』として使われます。
今、欧米ではこのパッチによる療法に力を入れていて、経皮吸収のルートで薬を効かせる方法を多く取り入れています。
経皮吸収の他に、舌下錠と言って下の裏側で溶かしたり、噛み砕いて摂取する薬がありますがこれは粘膜による吸収経路を使っています。
経皮吸収と粘膜吸収、こちらは飲み薬のように消化器官を通過するよりも、分解される速度が遅くなるので薬の効きが良く、長くなるのだそうです。医療の進歩はスゴいですね。こんなところに気づくなんて。
バファリンを噛み砕く?
母は胸痛が現れた時、ニトロの舌下錠を使うことになっていて、日常ではパッチを使っています。心筋梗塞というより狭心症の予防に使うのですが、それでも効かない時はバファリンをと言われています。
バファリンは母が一番最初に倒れた時、自分の家にあるものを飲んでまるで効かなかったと言っていましたが、今お世話になっている在宅の先生によると『バファリンを噛み砕くといいよ』だそうです。何が違うんじゃ?🌀と母は言っていましたが、どうやらこの粘膜吸収と消化器官を辿った吸収の違いになるようです。
だからと言って全部噛み砕けばよく効くわけではないですから、そこは用法容量を守って正しくお使いくださいということで✋
アロマや漢方薬も吸収のルートが違う
精油を使ったアロマテラピーの香り成分は鼻粘膜から吸収し大脳新皮質を通らず大脳辺縁系に直接作用する、というのは有名な話。思考を介さず人間の本能的な部分にダイレクトに働きかけるためリラックス効果が高まるのですね。
漢方薬は西洋の薬と違って部分に効くものではなく、体の代謝機能に乗って排出されてしまいます。痛み止めのようにピンポイントで効かせることはできないけれど、体の隅々を巡って全体を整えていくため長期的にみて体が健康になっていく、という狙いがあります。
アロマも同じく、効き目が緩やかというのは代謝されて排出されてしまうからです。
上手に使ってコントロール
経皮吸収やら粘膜吸収やら、もはや医学というより化学。サイエンスの世界ですよね🤔そうやって私達の体にできるだけ効率よく、負担の少ない形で取り入れられるよう技術は日々進歩しているのです。パッチという形態にすることで使いやすさ、料金などきっと色々と便利で役立つように洗練されていることでしょう。
薬もパッチも精油も漢方薬も、上手に取り入れてコントロールできたらいいですね♫