小学生の小指の先端の痛みから心臓病の母の腰痛まで、鍼灸マッサージ師にできること
訪問マッサージとスポーツ鍼灸院で得た経験
訪問マッサージ3年、スポーツ鍼灸整骨院に2年勤務した私。どちらもそんなに長くないですが、朝8時から夜の10時まで週5で働く生活はこのくらいで限界です。
修行だと思って頑張った5年間。内容はとても濃かったと思います。
仕事自体は夜の8時で終わっても、カルテの整理や後処理をそこからやるので遅くなるのです。後は私の入社した時期がたまたま全盛期だったのもあります。活気があって忙しかった古き良き時代。
そこで何を学んだか?といえば、今思えばマッサージや鍼の技術は全然身についていません。
訪問マッサージで担当する患者さんは重度の後遺症や難病の方ばかりで、私ごときが毎日20分程度マッサージして温灸器あてマグレインというシールを貼ったところで治るわけがないのです。
スポーツ鍼灸院はたくさんの怪我の患者さんを担当しましたが、施術時間が短く慌しかったし、スタッフがいっぱいいて担当制ではなかったため、私のおかげで治ったのかどうか?わかりません。
でも、色々な疾患、怪我、症状を診てきた経験値だけは恐ろしく高いと思います。
だから独立したのです💦このままでは鍼もマッサージも上手くならんぞ!と思い、ひたすら手技ができるオールハンドのサロンに紛れ込んだのです。
どうにもならない症状にも対処できる技を学んだ
さて、手技が大して上手くならなかった経験など言ったところで不利になるばかりですが、『手技でどうにもならないものをどうにかする技』は身につきました。
お喋りで癒しを与える施術者もいましたが私はそうではなく、結果『トリガーポイント』を探すようになりましたね🤔
『小学生の小指の先端の痛み』とか私に振られても、超音波の後何をやるのか。部位が小さすぎて何もできないではないか。
そういう時に、小指の先端近くの指の肉を横からつまむんです。動きが悪い関節の周りの筋肉は炎症の巻き添えを食いますからそこを処置する。突き指も同じ。
片麻痺や難病の患者さんの腰痛などは、基本何も考えずにオイルや指圧でさするのが一番です。時にはお望み通り、禁止されていた鍼治療をすることもありました。健常者と同じ反応は求めてはいけないんです。
そもそもマッサージや鍼が打てる姿勢になれない方がいる
まず、障害や難病を抱える方の場合、治療肢位を取れません。
治療肢位とは、腰を押すのにうつ伏せになってもらうことをカッコよく言ったものです。
うつ伏せになれない人の腰痛は機能肢位といって、その方がとれる姿勢(座位、側臥位)で無理なくマッサージすることを、これまたカッコよく言ったものです。
ベストは治療肢位ですが、不可能なら機能肢位になる、ということ。
訪問マッサージは機能肢位で施術することが多く、場合によっては患部が下敷き状態で触ることすらできない方もいました。
実際これではあまり良くならない。でも痛いのだからしょうがない、こういった感じです。
そのためには色々考えずに、ひたすら患部を撫でて刺激を入れるしかないんです。患者さんもわかっていて、安いから利用していたり留守番代わりだったり、無いよりマシと考えている方もたくさんいました。これが現実🌀
お手上げでもできることがいっぱいある
『どんな症状にも鍼とオイルと指圧で改善』と私はうたっていますが、そういった経験を元にしています。これやりゃ治る、というわけではなく『こんな症状にまで対応できちゃうんだよ!✨』という話なんです。
小学生の小指から心臓病の母の腰痛まで、全てに手を差し伸べることができる、そこが鍼灸マッサージの良いところです。
上手く言えないですが、魔法のような🪄一瞬で治る手技ではなく『痛いところに手を差し伸べる施術、患部に近づく施術』というのはそういうことです。
もし、この痛みはどこへ行けば治るのか?どういう対処法があるのか?治療難民になりかけている方は一度LINE、メールなどでご相談ください。
放っておくしかないもの、普通に3ヶ月はかかるもの、いっぱいあります☺︎良きアドバイスになれれば幸いです。