女性ホルモンとの付き合い方

女性は生理がある限り卵胞期、排卵期、黄体期、月経期とザッと見積もって月4回ホルモンバランスの変化があります。各時期を前期、後期に分けると6回以上にも及びます。

出産を終えた友人が『生理が始まって、毎月気分の浮き沈みに振り回されるのが辛い』と言っていました。出産から1年はホルモンの影響で生理がないので心穏やかに過ごせるのですが、生理が再開するとアップダウンに体がついていかないのだそうです。

生理が来るということは健康の証拠ですが、来れば来るで調子悪く、来なきゃ来ないでもっと調子が悪くなる、それがホルモンというやつです。ホルモンの分泌など小さじ1にも満たない量だと言います。それが全身に与える影響たるや。こういう奴が一番厄介で手に負えないのです。

みんな一応分泌されるものは決まっており、量の自己調節など不可能なのにあまり辛そうでない人と辛い人が分かれるというのは何故か?『もともとホルモンの影響を受けやすい人と受けにくい人がいるのではないか?』と私は思うのです。

オイルマッサージでは精油を使うことも多く、私は専門外ですが仕事で必要なくらいの勉強をしてきました。精油ではホルモンバランスを整える系、女子力アップ的な効果をうたうものがたくさんあり、おそらく得意分野なのだと思われます。

ゼラニウムなどは代表的で、美容液やクリームにも頻繁に使われているバラの香りです。(実際のゼラニウムも見た目は超小さいバラ)バラ自体が女子力アップ効果と言いますが、実際は本人の女子力アップに一役買っているわけではなく、その香りを嗅いだ周りの人に女子力を感じ取らせる効果がありますよー、というものだそうです。ですから本人はいつも通りなのですが、周りの人の脳に『ココに女子力アップしてる人いるよ』という情報を送ってくれるという感じ。

女子力アップするとホルモンバランスが整うか不明でありますし、こんな手強いホルモンが匂いを嗅いだだけでコントロールできるとも思えないので、私はこの件に関してはスルーしています。ただ、影響を受けやすい方の辛さの緩和はしてあげないといけません。本当に辛そうですから。

エステをやっていて色々なお客様のケアをしていると否が応でも気付くのですが、見た目はとても女性的で色白でも、顎の産毛が髭レベルで生えていたり短期間での太り方が尋常ではなく、冷えていてマッサージの反応も悪い、おそらく痩せるのは難しいと思われる方が結構います。そして、カウンセリングなどであまりこのことに触れないのも特徴。

短期間の増量などはピル系のホルモン薬でよくみられるのですでに治療中なのかもしれません。ですからどちらが先か?の話になってしまいますが、統計的にみて女性ホルモンの影響を受けやすい方、となります。治療中だったとしてもご本人も(整えばいいけど、きっと無理だろうな…)そういう気持ちだと思うのです。不妊治療もそうですが、怪我の回復と違って先が見えないために本人の気持ちがどこまでもつかのせめぎ合いなのです。

よくホルモンバランスを整える、と言いますが私は躍起になって整える必要はないと思っています。ただでさえ月4回も振り回してくるホルモンをどうやって整えろというのか?整うというのは浮き沈みがないことをいうのか?そんなの無理だろ、と思うのです。

生理のハンドブックには『生理の時は温かいココアでも飲みながら読書をして過ごすと良い』とあり、特に欲していないのに無理矢理ココアを飲み読書したことがあります。でも、座ってココアを飲むよりもお腹が痛いので座敷でうつ伏せになって寝るのが一番リラックスできました。

不安定な時は不安定を受け止めるのが一番です。波に抗わない。調子が良ければ動き、腹が痛ければ落ち着く体勢で寝ることです。人によっても、体調によっても生理の重さは変わるので一喜一憂せずに、他者と比べず、冷静に受け止め観察することが大切です。

イソフラボンは女性ホルモンと似た構造をしており、こちらも摂取することで足りない分を補ってくれるという話ですが、実際には外から補うことで自分で作り出す力が弱くなるのだそうです。足りないから足しているのにより少なくなるなんていい加減にして欲しい次第です。ちなみに、体はこうやって何か補う物質(サプリなど)を摂ると、消化のプロセスを辿らずダイレクトに吸収するため途中の器官が仕事しなくなるという機能も搭載しています。そうしてサボっていくことで体は弱くなるという。とんでもない話です。

更年期もそうですが、実はシンプルなことに運動で汗を流すことが症状の改善に役立つと言われています。とにかく汗を掻く。頭でいくらホルモンのことを考えても色々裏切ってくることが多いのです。コロナの流行る前には『笑いヨガ』が注目されていましたが、これは『何はともあれ笑おう』という趣旨。中医学でも言われているのですが、とりあえず無理矢理笑うことで免疫、自律神経系に働きかける考え方。

これは強引なようで一理あります。

頭でいくらホルモンバランスをよくしようと考えても、体がナマっているとそもそも血流が悪いので局所の状態が良くなるはずがないのです。そこだけ改善する、というのは西洋医学的に薬などで一時的に抑えたり改善させる療法であり、その先にある再発や予防はやはり全体を良くしていかないといけません。不妊で悩んでいた方が諦めかけた時に妊娠するのと一緒で、ホルモンバランスの一点にこだわりすぎないこと、広い心で自分の体を受け止めてあげる事が大切だと思います。とにかく個人差が大きいところでもあるので、情報に惑わされないようにすることも大切です。

自律神経、ホルモン分泌系は良かれと思ったことが仇なり思い通りにならず、平気で裏切ってきます。それに比べて筋肉は本当に裏切りませんから、涼しくなったこの季節にぜひ運動を始めて欲しいです。大体、運動を始めた結果は3ヶ月後に出てきますから今年は自分を見つめ直すことができた、良い変化があった1年だったと思えるように今から早速取り組んでみましょう。ちなみに私は首を盛大に痛めつつも、今年はグラップリングでチョークを極めたいので真剣に取り組んでいますよ(*^▽^*)グラップリングは長らく抵抗がありましたが、いきなりその壁がなくなり楽しいと思えるようになりました。人生って何が起こるかわかりませんね。それではまた!

今日は一日リラックスと決めた方には90分がオススメです(^-^)目的別の施術の流れのご紹介はこちら

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なんだ、結局いつも運動じゃないか!と思うかもしれないけど、本当にそうなんですもの