寝違えに鍼＋オイルマッサージ

寝違えに鍼＋オイルマッサージ

辻堂にある実力派美容院Kikiさんの店長さんと格闘技仲間なので、店長さんはもちろんスタッフさんのボディケアにしろたえをご利用いただいています♫

Kikiさんは去年Kokiriさんという2号店も展開し、技術の高さやスタッフさんの人柄が好評で大人気の美容院です。

美容師さんのボディケアですが、これも個々に特徴があります。

立ち仕事のため、腰が痛くなるんじゃないか？と思うのですが、肩〜首、手のトラブルの方が多いようです。聞くところによると、腰はシャンプー台での動作で酷使するのだそうで椅子の高さ調節でだいぶ防げるとのこと。やはり、カットする時の『脇が開いている姿勢』で首〜肩の負担が大きいのですね。

この辺りの構造ですが、ちょうど頚椎の7番(首の一番下の骨)は重たい頭を支え肩〜腕をぶら下げている交差点となっています。そのため常に負担がかかりやすく、溜まった疲れを取り除いてもまたすぐ溜まってしまうという特徴があります。

肩〜腕とはいえ厳密には肩は体幹に付いているのでまだ良いですが問題は上肢(腕)の重さです。腕重い→肩に負担→首に負担、この順に負担がかかってきますから、腕が軽ければ肩〜首の負担は減ってくるわけです。

40肩などの炎症期は肩の負担を減らす肢位として、なんと！腕を体幹につけた状態で縛りつけるというものもあるんです。肩の負担を減らすためにはベストではありますが、なかなかこれで生活するのも難しいので実践している人を見たことはありませんが、脇を閉めるというのが首〜肩にとって優しい体勢なのです。これを踏まえると、美容師さんのように脇が開きがちな姿勢が多いと疲労が溜まってきたら首〜肩にきますよね。体の使い方によるので痛くならない人もいるかと思いますがトータルすると多いと思います。

先日来られたスタッフさんは、疲労が溜まった挙句の寝違えでした。ちょいちょい首をやってしまうのだそうです。背中の緊張が強いとフトした時に首or腰にキます。今回は寝違えて1日しか経っていないので、出来るだけ時間はタイトにトリガーポイントを中心に、と言った感じです。首のトリガーポイントは肩甲骨の間になりますので、ここの硬結を処置して、患部には響きを与えます。どこもかしこも硬さがあったり浮腫んだり、事故直後は体に色々な反応が出ますから、トリガーポイントと主要なツボにササッと刺鍼してしばし置きます。フレア、という赤みの反応が出てきたところでクルクルと軽く鍼を回して、もう少し差し込みます。ちょっと緩んできたところなので全ての箇所がズーン…と響きとても心地良い刺激になります。

その後はサーッと流すオイルマッサージ。鍼治療で表に出てきた疲労物質を流し、余計な筋緊張を取っていきます。トリガーポイントとは痛みの引き金となるポイントを言うのですが、トリガーポイントの存在が別の部位に関連痛を送るという仕組みです。でも実際は痛めた箇所は首ですので、首の痛みの他に邪魔をしている痛みや余計な張り、コリを取り除き回復を早めることが治療の目的です。間違っても治療により首の痛みが魔法のように消えるわけではありません💦施術後首がブンブン回せるようになるわけではありませんのでご注意を。

あくまで、痛めた首のみが耐えられるレベルの痛み内に収まり、他の部位の可動域に影響を与えないことが重要なのです。これにより正しい姿勢を保つことができるのでアライメント不良による二次災害、血行不良などを防ぐことができます☺︎

ここから劇的に回復に向かうパターンもあれば、ちょっと拗れたものでしたら背中に硬さが残ったりしますので、そうなったらまたそこを治療すれば大丈夫です。疲労の溜まり具合、怪我の程度、規模によりますね。

今、ノリに乗ってる美容師さんには休む暇などありませんからなかなかメンテナンスに来れるわけもなく、ものすごく痛くなってから来られることが多いのです。また、処置したところでしばらく安静にすることも難しい。首が折れたわけではありませんから動けるっちゃ動けるんですよね。むしろちょっと動いている方が治りも早いかと思います。『しゃがむ時ターミネーターみたいになってるんですよ』と実演してくれましたが『あ、あの裸の！』と言って大笑いです。首回らないのに元気良すぎ🤣

私は接骨院でよく突然背中が痛くなって頭を起こせなくなったCAさんや、体操選手を同じ方法で治していました。鍼単独よりも置鍼とオイルがとても良く効くんですよね。季節の変わり目に起こりやすい寝違えですが、もう7月ですのでそれもないかなと。暑さで寝苦しかったり、疲れてお酒を飲んで雑魚寝などしてしまうと首の位置が定まらず、おかしなポジションで朝を迎えてグキッ！というパターンが多くなるかな、と思います。

もし寝違え、突然の背中痛みにお困りでしたらお気軽にご相談くださいね(^-^)/それではまた！