股関節の痛みに指圧と鍼治療

しろたえには日々色々な部位を痛めた方がランダムに来られます。ある時は頭痛、腰痛、耳のトラブル、顎関節の不調、とにかくバラエティに富んでいます。

手技は鍼、オイル、指圧なんですけど☝️意外と全部できる治療院が少ないんですよね。

何かの治療に特化した方が集客には効果的なのですが、私はこの3つの手技であらかた良くなると思っているし、良くしてきたつもり。今日は股関節の痛みについて書いてみたいと思います。

見立てが重要

股関節部分が痛む、という表現は関節が故障しているのか?周りの筋肉なのか?神経の炎症なのか?ハッキリしないところがあります。

そもそも、関節そのものを怪我していたり(脱臼とか骨折)、変形(加齢による)があれば『股関節が痛い』ということになるのですが、それ以外なら『股関節のあたりが痛い』ということになります。

鼠蹊部で神経の締めつけがあったり(大腿外側皮神経痛)とか、大腿筋膜張筋の使いすぎ、中臀筋の萎縮とか、関節そのものではない場合は『股関節痛とは言わない』と考えます。

その場合、関節の炎症を抑えるような取り組みをしても無駄なのです。炎症を起こしているわけではないので_φ(・_・

原因となるものを見つけて排除する

人の体は人体図のように整然と組織が並んでいるわけではないんです。筋肉の間や隙間を血管や神経、軟部組織がひしめき合っています。そのため、筋肉がガチガチに硬いと神経や血管もその圧で締めつけられてしまいます。

筋肉をほぐすと血流が改善するというのは、この締めつけが解除されるから。

では、何故筋肉が硬くなるのかといえば🤔使いすぎ、使わなすぎによる萎縮、が主な原因。神経の働きが悪くなっているため、いきなり運動を始めてもこの筋肉が上手く使えず、あまり改善しません。だから、まず鍼灸治療やマッサージやらで筋肉を柔らかくしておく必要があるんですね。

オイルは意外と効かない

股関節の不調には、私はオイルを使いません。鼠蹊部の詰まりを改善させると足を前に運びやすくなりますが、筋肉の硬結にアタックできないんですね💦こういう時は指圧と鍼です。股関節は人体の中で最大の関節ですから囲む筋肉も大きい。大きい筋肉の折り重なる奥地の硬結を処置するには肘も使わないと取れないくらい。

皮膚の癒着、浮腫みの改善に強いオイルマッサージは股関節の時はお休みです。

足、というパーツの不調はキツイ

どこも痛むと辛いですが、足は2本あるのでそれだけで痛み×2で憂鬱です😮‍💨それに、やはり大きい関節、筋肉だけに痛みに存在感がある。横になっても縦になっても体重の影響受けますしね💦

ただ、朗報なのが、硬結を取り除いて姿勢に気をつけてもらうと、案外スポーン✨と良くなってしまうんですよ。終わりあっさりというか。『使い方にコツがある』というのが股関節の特徴ですね。

直立二足歩行の宿命ともいえましょう。

地面からの衝撃を吸収し上半身の体重を支えるという大役を担っているのが股関節。上手にケアしながら大きな故障に繋がらないよう、大切に使っていきましょう🙌