女子の骨格の歪みが危ない!
お客様が施術でうつ伏せ、脱力状態になっている時ってその方のデフォルトが現れています☝️
通常、人間は二足歩行で重力に逆らって立っていますから、それで痛みなく過ごせていれば少々歪んでいてもバランスが良い状態。正しい使い方であればまずは『健康的である』と言えます。
続きまして、歪みが原因で不調があった場合ですが、立っている人に対して手技で関節の歪みを正すことはまず不可能です。骨格を支えるために筋肉が張っているのですからね💦骨盤(仙腸関節)にアタックする時は正しくは横向きです。その体勢で術者の腕が確かで、お客様がうまく力の抜ける人であればさほどバキバキやらなくてもズレが戻ることが多いです。また、歪みって何も達人の手でなくても、実際はポイントを押さえて脱力できれば5cmくらいの厚みの雑誌(少年ジャンプなど)を使ってズレを自力で直すことも可能。日常でも何らかの瞬間に直ることも多いのです。
骨盤矯正の話でも書きましたが、現実ではレゴブロックのようにバチッ!と揃えてハメることは手技では難しいです。そんな簡単に動かせたらみんなとっくに体がバラバラになっています。
歪みに対しては比較的大らかに構えている私ですが、それでも最近『あまりに大きすぎる骨格の歪み』を抱えている人が目立ちます。特に若い方です。
腰から下の歪み
若い女性の方は見た目に気を配るので、服を着て立っている状態だと『良く魅せる』ように修正してしまいます。例えば、思いっきりつま先を内側に向ける内股のフォーム。これは実際にはガニ股を隠している恐れがあります。股関節自体は思いっきり外を向いていて膝も外を向いているカエル足のような状態。元は筋力不足などが原因でこうなっているのですが、それでは映えないのでつま先を内側に向けて可愛らしくします☝️
だから、立っている状態ではキマっています。しかし、施術のベッドにうつ伏せになると超ガニ股なのです。
このフォルムを正さずにいると、もっと進むと膝から下が捻れてきます。膝関節は構造上指の関節と同じく曲げ伸ばしだけできる関節ですが、指関節よりも柔軟性があり多少捻ることができます。若くして酷い歪みのある方は膝関節が完全に外側に捻れて、上向きの時にバレエでいう第一ポジションになってしまっているんです。バレエの場合は股関節から外向きになっていると思いますが、歪みの場合は膝から下です。普通はいかない角度です。
小手先で調整してしまうと後々結構強い歪みになってしまうので注意が必要。
30代以降の方の方が歪みが少ないと思います。加齢で調子は悪いかもしれませんがまずキレイな骨格であることが多い。これはもともと建てつけの問題ではないでしょうか🤔今の若い方は建てつけが弱いんです。顔を見てもわかるように顎もかなり小さくなっています。これは噛みちぎる力が必要なくなったために時間をかけて退化したものですね。つまり、昔の人の方が建てつけが頑丈、若い方は建てつけが弱い、ということです。歪みはそれによって生じていますから、一瞬戻せたとしても保つ力も弱くすぐ元に戻ってしまいます。
不都合でどうしても直したい場合は、日頃の姿勢から筋力、食事の全てを見直す必要があります。助けてくれるのはエステサロンではありません。何しろ建てつけが弱いということをわかっていないといけません。割り箸と積み木くらい、元の強度が違うと思いますよ。
まず姿勢から直す場合、立っている状態で下を見てみましょう。自分の膝のお皿とつま先が直線上にあるでしょうか?これが常に一直線であることが大事です。歩いている時もしゃがむ時も、階段の上り下りでもお皿とつま先が揃って前を向いていることが重要です。これは足を怪我した時の早期回復でも役に立ちます。怪我していても正しいフォルムだと痛みが少なく効率が良いので安静にしているより治りが早くなります。
腰から下の歪みはこういう感じですが上半身も特徴的な歪みがあります。
上半身の歪み
肩甲骨がだいぶ外側に離れており、胸郭が楕円形に潰れているフォルムです。これはオイルマッサージで肌を出した時にわかりやすい歪み。服を着ていると、楕円形の胸郭は薄いので細く見えます。一見とてもスレンダーで横向きがとてもキレイなフォルム。ただ実際は不健康です。どちらが先かはわかりませんが、胸郭(あばら骨の部分)は骨の間に肋間筋という細かい筋肉がついていて、呼吸する時に使います。肺に新鮮な空気を入れるために肋骨は実は縦方向に動くようにできています。呼吸が浅いと肋間筋を使わずに済んでしまうので胸郭が潰れた型になっていきます。使わない筋肉は硬く縮みますから肋骨の間が狭くなるということですね☝️
胸式呼吸は実際腹式より大切。
呼吸しているのは肺であってお腹ではありません。ドローインなどの呼吸法も実際は丹田を引っ込めたまま胸で呼吸する練習法です。こうすることでキレイな丸い胸郭になり肺に充分酸素を送ることができるのです。前から見た時に肩が張っていて痩せているのに角張ってゴツく見える方は胸郭が横に潰れているからであって、いかり肩とか肩幅、顔の大小ではないと思われます。
肩甲骨が離れているのはおそらく菱形筋や前鋸筋の筋力不足です。肩甲骨の位置を保つ力が弱く、呼吸が浅く肋骨を引き上げる力が必要ないことで働かなくなっています。この地味な筋肉は実はとても大切で、猫背、巻き肩の改善に必須。こう考えると体って全てキレイに繋がっているんだな〜✨って感心してしまいます。
筋力不足で硬く縮こまった筋肉も疲労で凝った筋肉と同じく痛みを発しますから、マッサージされるととても楽になります。ただ、楽になったとて、足りない筋力は変わっていませんから使っていかないといけません。使われていない筋肉はいきなり上手く使うことができませんから、まずは肩や背中全体を運動により使っていって、そこからピンポイントでトレーニングするといいと思います。菱形筋、前鋸筋にピンポイントに効かせるトレーニングもあるのですが、まずそれをやったとておそらく違う筋肉が代償してしまうので効果は出にくいかと思います💦
脇や二の腕のプヨプヨなども筋肉があると引き締まり気にならなくなります。まずは腕立て伏せ、これを始めてみましょう。前鋸筋、菱形筋が弱いとまず腕立て伏せスタンバイの形で地面を押すのが辛いはずです。自重に耐えられず肩が後ろに下がるはず。まずこの姿勢を保てるかどうか、見てみてください。腕立て伏せと逆立ちは自重でトレーニングできます。肩全体を鍛えるには一番早いかと思います。
私のサロンでは骨盤調整や呼吸法はオマケにやっています。
こちらと歪みの指摘。健常者の場合、理解できれば8割方改善されます。知らなかっただけ、ということが意外に多いのです。気づいて意識する、筋肉は意識して動かすことがとても大切です。10〜20代は体力はあっても体が完成する過程で不安定な時期でもあります。美容にフォーカスするもよし、もっと体力をつけたいという体育会系の方もぜひ歪みのメカニズムを知って安全で効果的な方法でボディケアしてあげてくださいね🙌
歪みは手技で直してもらうよりもまず自分で異変に気づくことが大事☝️気になるところは周りの人にどんな風に見えるのか確かめてみるのもいいですよ!