働く人達の体は想像以上に痛んでいる

お店を開いてみて新しい発見がありました。それは『働く人達の体が想像以上に痛んでいる』ということです。私の予定では、ひたすらマッサージをお願いされるイメージだったのですが、実際は違っていました。

接骨院に通うお年寄りの体の硬さは疲れからくるものでもなく、病気でもなく、原因は老いです。老いにより関節も硬く筋肉も硬いし反応も乏しいですが自力で回復する力が弱いのでマッサージを施すことで血流改善が期待されます。

働き盛りの方は回復力はあるものの、そもそも勤務中無茶な体勢でいる時間が長く、休む時間も短い、ストレスは多い、回復力を上回る負荷が常にかかっており『痛いのが当たり前』の状態で日々騙し騙し過ごしています。

痛いのが当たり前、というのは精神的に強いなと思います。きっと仕事中の脳内興奮物質アドレナリンで支えられているのでしょう。そういう私も首を怪我して回らない時、あえて仕事をすることで気分が紛れて痛みを忘れられる、ということをしてきました。そしてちょうどいい感じのタイミングで何故か治るという。

何もせずとも何故か治ることもあります。それが体力、気力、回復力が高めの『働く人たち』の特徴です。ただ、治らない時、さらに拗らせた時が厄介です。

ひたすらマッサージをするつもりだった私ですが、蓋を開けてみると来られる方はみんな拗らせすぎてもはやどこから手をつけていいのやら、の末期状態。騙し騙しというのはそれくらい蓄積の経過が長い事を意味しています。

だから背中の硬さも尋常じゃありません。コンクリートじゃあるまいし、どうしてここまで放っておくの？と思ってしまいます。

ですから、首痛い、肩が痛いという主訴だったとしてもそこだけやって良くなることはほとんどありません。怪我的な痛みは取れてもそこから絶好調にならない。また緩やかに騙し騙しの日々が続くのです。私としてはその『騙し騙し過ごす日々』を終わりにしていただきたい、と思っています。

こういう方が来られた場合、リラクゼーション3:治療7の割合で方法が変わります。まず、痛い場所と周辺は鍼や指圧などでトリガーポイントと呼ばれる圧痛点を中心に筋肉の無駄な強張りを取っていきます。トリガーポイントは便利な治療法で、どんな痛みの時も同じ方法であらかた処置できます。そのほかの、疲れによりあり得ない硬さに進化している部分は普通にマッサージ。どこが、という追及と疾患名にこだわらないところがしろたえの特徴です。良くなってくれればそれで良い、効果がなければ修正を加えて別のアプローチを始めます。

また、患部をよく触るところも特徴。原因は他にある、という考えももちろんあるのですが痛い部分を直接触らずして治る方法などない、と思っています。事件は現場で起こっているのですから。だからちょっと施術後の反応は心配になります。刺激量は大丈夫だったか、痛みは増していないかなど、後日こちらから聞くこともあります。

このように限界まで追い込んでしまった体は治すのも大変。こうなる手前で来ていただきたいですが、きっと休みは休みでやることがあってボディケアに時間を割くのがもったいないのでしょう。だからここまで拗らせてからでないと来れないのです。

そういった理由から、今は当初の予定よりも治療寄りの手技が多くなりました。しかもマッサージより鍼のニーズが多く、これも想定外でした。

刺激量も比較的強い感じです。何しろ次いつ来れるかわからないなら出来るだけ多く、長く、強くやっておくほかありません。

リラクゼーションと～の文言はちょっと今、風に飛ばされて無くなったと思って、働く人たちのニーズに合わせて柔軟に対応していきたいと思いますo(^-^)o

そんなわけで現在～とりあえず何とかしてくれという人のための鍼灸あん摩マッサージの家～しろたえ、となっております。そういう働くみなさま、ぜひ困った時にお声掛けくださいね♫

〜リラクゼーションと鍼灸あん摩マッサージの家〜しろたえのご予約はこちらです