筋肉の質は人それぞれ
筋肉は、使う時に硬く、脱力している時は柔らかい状態であることが理想です。
スポーツをする上でも、もともとの筋肉の質というものがパフォーマンスに影響することは充分にあります。野球の松坂選手が、メジャーリーグでイマイチ成績を残せなかったことを例に挙げますと、外国人選手と戦えるパワーを手に入れるためには日本人選手は体重を増やして体を大きくする必要があるそうです。
それにはストレッチやケアなどを自分の状態に合わせて入念に行う必要がありますが、その過程でコントロールがうまくできないと、大きくて重い筋肉がついてしまいパフォーマンスが落ちてしまうのです。ダルビッシュ選手もメジャーリーグへいくにあたり、だいぶ体を大きくしています。でも、筋トレとアフターケアがうまくできたのでしょう。パフォーマンスに支障がありません。
スポーツ選手は特に、その競技の特性に合った体を作らなければなりません。
パワー重視なのか、パワーとスピードも必要なのか、それによっては重い、デカい筋肉を作ると自分の重みで動作が遅くなってしまいます。基本的に、体幹のパワーが強く、手足は軽くしておいた方が効率はいいです。デンデン太鼓というおもちゃの太鼓がありますが、あのイメージです。
振り子が重いと簡単に音を鳴らすことができません。振り子が軽いことで、少しの力で簡単に音が出せるのです。末端にあるパーツが重いほど動きにくくなります。
そこで、もともと自分の筋肉の質を理解しておくことは大事。肩コリ、と一言で言ってもなで肩の方の肩コリはマッサージで緩めると逆に悪化することがあります。
よく見てみるとわかりますが、なで肩の方の首元は常に下に引っ張られていますよね。引っ張られて下がっているということは、筋肉は伸ばされているのです。常に伸ばされている筋肉を緩めてさらに伸ばしやすくして、果たしてこの方は楽になるでしょうか?
なで肩の方に必要なのは肩をすくめる運動をして筋肉を動かし、ポンプ作用で血流を良くしてあげることです。
このトレーニング無くして肩コリの改善はありません。このように筋肉が伸ばされている人もいれば、そもそも柔らかすぎて弛緩気味の方もいます。
弛緩気味の方は筋トレが一番効果的。逆にストレッチで具合が悪くなります。もう充分柔らかいので、足りないのは硬さ、ということです。
そんなこと言われても自分がどのタイプかわからない、という方はザックリとこんなチェックをしてみてください。
『硬い床に寝ていられるか?』
硬い床に寝る、ということはそもそもちょっと痛いのですが、それに合わせて柔軟に体が対応できるかということです。
自分は柔軟性が低いボディだ、と思った方は寝る前にストレッチが効果的。逆に硬い床でも大丈夫な方はストレッチより筋トレです。
まず、こんなチェックで自分の体がわかってしまったらあとは運動したり、マッサージを受けた後の反応でどんなタイプか知ることができますよ♫
今日は筋肉の質によってケアが変わるという、そんなお話でした。それではまた(^-^)/