元気なうちにしておこう!死後の話
40代に入り、周りもそこそこの年齢の友人が増え、介護や老後の問題が浮き彫りになってきました。我が家は比較的難易度の低い家系だと思っています。家族に持病を持っている人がいないし、代々守っている墓やら遺産も無いからです。
北海道の果てで生まれた感じの家系で、どこの誰だかが全体的にわからない。わかって曽祖父くらいまで。しかも、特にその辺の引き継ぎもなく死んでいくので結局何だったのかわからずじまいなのです。
それでも何故かお葬式で大変揉めました。
お葬式で家族が壊れることはよく聞きます。そこで、私たちの姉妹は反省を踏まえ『葬式は全て事前準備にかかっている‼️』ということをテーマに姉妹のLINEを立ち上げ、死後について備えることにしたのです。自分も親も、死んだ時のことを詰めることにしました。
実際にやってみて、まずだんだん何の話をしてるのかわからなくなってきます。葬儀もいいけど、もし負の遺産があった場合…やら、介護が必要だった場合…やら考えると心配していたことが何なのか?わからなくなってくるのです。
元を正すと、葬式って本人いなくなっているのに何故揉めるのか?ということです。大体、葬式をどうしたいか聞くと本人は『簡単でいい』と言います。はい、そうですかということで一番リーズナブルなコースを選ぼうとすると、何だか今までお世話になってきた人にこんな最後でいいのか?(泣)って思えてくる。
介護や遺産なども、自分らに降りかかってきた時に責任は誰なのか?責任のない人にあれこれ言う筋合いないのでは?など。
私は長女なので、結構脅されました。『あなたに全部降ってくるけどどうするの?』的な圧です。
とにかく全然話が進みません。
そこで気づいたのですが、親の葬式に対する想いが違うのでそこをまず吐き出した方がいいのでは?ということ。批判や否定はなしで、想いのたけを言い合うことにしました。
これはかなり効果的でした。私は『最後に顔を見て見送りたい(直葬は対面できない)』妹『体を拭いたりお化粧をする儀式をしてあげたい』妹『仲良しだった友達などを呼んでお見送りしたい』と、みんな全然ポイントが違いました。しかも、本人の希望とも違うから、ここをどう詰めていくかという事です。
これを本人交えて話合うと、最終的に大笑いです。本人は直葬でいいと言っているのに私が顔を見たがっており、本人が友達とか一人も呼ばなくていいと言っているのに妹が呼ぼうとしている… この全員の想いのたけの中間を取るとすごくいい感じです。
体を拭いたりお化粧の時間がある事は斎場に確認してオッケーになり、火葬場に直行ではなく対面できて、なおかつシンプルなお葬式のコースも見つかり、万が一友達が5人くらい来ても大丈夫だというプランです。そしてお墓はないので散骨をします。
散骨に関しても、妹が何だか白い魔法のランプ的な壺に少しお骨を詰めて持って帰りたいのだそうで、そこは壺を一人で購入して好きにするがよい、ということになりました。
相続関係は、ほぼ無いものの、むしろ無い方が揉めると聞いたし、実際そうだったので『全て法律に基づいて決める』となりました。ですから、法的に権限がない人の意見は聞かないということです。ごちゃごちゃ言ってくる身内はこれでシャットアウトできるかと。
話をするにあたって、全員集まるようにもしました。特に父親は大変です。男の人はこういう話が嫌なのだそうで、肝心なポイントがうまく聞き出せるかという心配がありました。
ちょうど台風などの災害が多い年でもあったので『昼間から死ぬ話をして何が悪い』というスタンスで話すことができたのは良かったです。
これからどうしていきたいのか?最後はどうしたいか?超高齢化社会だからこそ、最後までセルフプロデュースすべきと感じました。
最後グダグダだと、今までの美しい思い出も水の泡。ぜひ気を引き締めて、どこかで死後の話を、元気なうちにしておくことをオススメします👍