あかぎれにヴァセリン+サランラップ
他は丈夫でも、手だけ弱い人っていませんか?私の周りに数人いますが、痛々しいほどのあかぎれで見ていられないです。
私は皮膚科の先生ではないので専門的な事は言えませんが、アレルギーや皮膚炎にかかりやすく、そういった症状を徹底的に研究して治してきました。酷い時は病院で処方された薬も必要ですが、再発防止や根治を目指すなら生活の中でそれらを起こす原因を追求して排除しなければなりません。
一緒に働いているスタッフの中に、肉が見えているレベルのあかぎれの子がいました。何か塗っていたような気がしますが、特に良くなっていないようなので私は一回診せてもらいました。『…指、痛くないの?』と聞くともちろん痛いとのこと。その指でオイルマッサージをしなくてはいけないのでキズパワーパッドをしていました。キズパワーパッド越しだと触れられている方は手の感触が滑らかで荒れている事に気づきません。
ただし!このキズパワーパッドは、傷から出る滲出液を利用して自然治癒力で治していくもの。人工的なカサブタみたいなものなので傷が治るまで外さないようにします。そのため粘着力も強め。
私はまず、キズパワーパッドをやめるように指示しました。この付け外しでさらに皮膚が剥がれていると思ったからです。
そして、何を塗っているか聞いたら、もうこのレベルだと全てが滲みるので何もつけていないとのこと。今必要なのは保水、保湿の前に指の皮だ、という説明をし、ワセリンとサランラップを用意しました。
ワセリンは白色ワセリンの方が純度が高いので良いのですがち、ちょっと垂れてくるのでリップでおなじみのヴァセリンで充分です。
ヴァセリンは保湿する力はありませんが、外部からの乾燥を防いでくれます。乾燥した空気とかちょっとした水分から表面を守る力があります。
さらにその上からラップをします。これはヴァセリンが何か物に触れて取れないようにするためで、保湿とはまた別です。ラップは施術では外さないといけないので、その時は徹底して人差し指を触れないで施術するように言いました。一回ちゃんと治すなら、薄皮が張るまで外部の刺激は一切控えるべきです。
彼女はあかぎれが限界に達すると皮膚科でステロイドを処方してもらっていました。処方されてるうちは傷は嘘のように治り、キレイな手をしているのですが、結局繰り返すという事は原因が排除できていないということなのです。
本当の原因は
・施術や使った用具をお湯で頻繁に洗うこと
・石鹸、洗剤が安物であること
です。石鹸、洗剤は大事な要素です。私も安い洗剤だとささくれができてしまい荒れます。フロッシュというドイツ生まれの自然派洗剤に変えてから状態は良好でしたが、現在製造の会社が変わったのか、ちょっと色がドギツくなっていますね🤔
今はゾウさんのパッケージのハッピーエレファントを使っています。ちょっと高いですが手にとても優しいです✨
さて、下の画像はだいぶ皮膚が回復した彼女の指です。赤みの出ている部分は最初全部肉でした(^_^;)
この段階だとまだ皮膚が薄くて弱いので、そのままにしておけばすぐ乾燥します。側面に少しあかぎれの傷が残っているのでここと合わせてもう少したったら保水と保湿をしていこうかと思います。
保護にガーゼ的なものを使おうとしていましたが、繊維が皮膚を刺激するのでダメです。皮膚炎や、湿疹の類は特に肌に触れるものが刺激となって悪化する事があるので注意です。
保湿クリームなどをどうしようか、と考えているところですが、私の個人的には馬油です。浸透が良くお肌を強くしてくれる上に油ぎっていないので使いやすいですし、この上から薄くニベアのクリームでも塗っておけば完璧かと思います。酷い症状の場合はあまり美容液成分が入っていない方が良いので、できるだけ古くから愛されるブランドで、シンプルなものがオススメ。
痛いあかぎれを繰り返している方はぜひ一度、ヴァセリン+サランラップからお試し下さいね!