マスクの常用にご注意を!

不織布とは、マスクやナプキンの素材でフショクフと読みます。ナプキンの場合は開孔フィルターの素材もあり、フワフワとして肌触りの優しい素材の方は表面が不織布でできています。

日本人はコロナが来る前からマスクが好きです。花粉症の私は2~4月は必須アイテムですが、その他はしません。マスクをしてると目だけ出ていて、ちょっと顔に自信がなくても可愛く見えるのだそうで、特に何もなくてもマスクをしている『マスク女子』なる者も現れていました。それに伴い、お化粧が落ちにくいマスク、顔が小さく見えるような形をしているマスクもありました。そのため、海外の方より不自由を感じることなくマスクしながら生活できています。

最近、気温も湿度も上昇しているため着用し続けることに無理を感じますが、きっとコレにすら日本はものづくりで乗り越えるでしょう。

ただ素材が不織布であるなら、注意しなければならない点があります。ナプキンの説明に『常時使用しないように』と注意書きがあるのをご存知でしょうか?ナプキンは分厚いですから好き好んで生理でもない時に装着する人はいないかと思います。

ただ、おりものシートは注意が必要です。

こちらは生理ではない時に使用するものですが、良かれと思って使っていると思わぬところでトラブルが起こります。私が去年初体験したカンジダ膣炎では、カビ、細菌類の増殖をシートが手伝ってしまうことがあります。

私は特に何もなかったのですが、おりものシートに良い香りがついているのと、きっと敷いておいた方が清潔であろうと思い去年の秋頃は毎日使っていました。そうしているうちに、幸いほとんど痒みはないものの、おりものがおかしいことに気づき婦人科へ行ったところカンジダ膣炎と診断されました。女性ではメジャーだそうで、疲れて免疫力が下がった時に再発を繰り返してしまう方もいるとのことです。

私は何だか怖いじゃないか!カビとか再発とか!と思い、いつもの如く原因追及を始めました。発症してからグズグズ1か月かかり、薬をもらって一回治ったところでまた1か月後に再発しました。きっと何かが悪いのだ、と思いました。

この時期はやはり心理的におりものシートが欠かせませんでした。でも、もしかしたらこれが良くないのか…?と思い、説明を読んで調べたところ『通気性の面で常用しない方が良い』ということと、不織布が肌に刺激を与えているということがわかりました。

面積はナプキンほどはありませんが、確かに下着を汚さないようにしているため部分的に通気性が悪くなっているわけです。

そして、思い切って外して生活する様にした途端、症状はなくなりました。婦人科の先生にも遂に原因を発見した旨を伝えると『自分で原因を見つけられたなら何よりです(笑)』と言われました。

マスクはナプキンのように受け止める作用はなく、必要な物はお通しするためのもの。でも、素材は不織布です。これが常に口元を覆い続けていると、少なからずカンジダ膣炎の発症と同じような状況を生み出すのではないでしょうか?

マスクの場合、通気性は確保されていますがそのかわりに『呼気』による湿気に晒されています。自分側のマスクの中は呼吸による湿気で潤いが保たれ喉の乾燥を守ってくれるメリットがありますが、外側の面は外気に触れている上に呼気による湿気で細菌が繁殖しやすい環境にあると思われます。

そのような状況の不織布が常に口元にあったら、きっと無い時より体に何か起こる気がしませんか?

まだ巷に不織布のマスクがあった時、2~3月はエステの仕事で一日中マスクを着用していました。まだ暑くなかったので可能でしたが、施術中の息苦しさは大変なものでした。

感染拡大防止のため仕方なかったですが、あの頃はやたらゼェゼェいっていました。喉が痛いのではなく、胸骨の後ろに水が溜まっているような感じ。痰が絡むところまでいきませんが呼吸がしづらいのです。また、マスクが足りないので一週間同じ物を使うよう言われていました。今、私は休業中かつアベノマスクすら届かない状況なのでハンカチマスクをしていますが、あの頃の息苦しさは何だったのか?というくらい快適です。

その時、おりものシートのことを思い出しました。きっと一日中マスクをしているからだ、と。

マスクはホコリや細菌のような体に害がありそうなものをブロックしてくれますが、マスクなしで深呼吸をした時と同じ換気率は得られないのでは?と思います。

そして、肝心のウイルスはマスクでは防げません。万が一、ウイルス混じりの空気を吸い込んだ時に口元にマスクがあったら呼吸で吐き出すことはできるのでしょうか?

単純な問題ですが、深呼吸で空気の入れ替えを行うことは体に新鮮な空気を入れて、使い古した二酸化炭素を吐き出すために大切な作業です。この仕組みも忘れてはならないかと思います。

クルーズ船が横浜港にあった時、ゾーニングという言葉が使われました。ゾーン分けをするという意味です。マスクもきっとゾーニングとして使用すると良いかと思います。

お店に入る時、人とお喋りをする時、マスクで隔てるべき時に使うことが大切だと思います。一人しかいない、外で、喋らない時にマスクをする意味は?ウイルスはマスクを越えて入ってくるのに、する必要があるのでしょうか?

マスクをし始めてから妙に咳き込むようになった方は、ぜひ一日数回一人で外に出て深呼吸をしましょう。コロナは空気感染するものではなく、人から人へと感染を繰り返してきました。空気感染だったらとっくに全員感染しているでしょう。

呼吸器に感染する病で、呼吸器のコンディションが悪かったら格好の餌食です。

まず自分の今の呼吸器の状況を自分なりに分析しましょう。いつも浅い呼吸、運動が禁止されている今の環境では心肺機能も衰えていくため、痰が絡みやすい上に痰を自力で排出しにくくなります。そのようなコンディションのまま下手に薬に頼ったり、免疫力アップの健康法を試されるよりもまずは体の声を聞いた方が予防と再発には一番効果があると私は思います。