どこへ行ったら治るのか?

どこかが悪い時、マッサージをすべきか?病院へ行くべきか?悩むと思います。その悩みは『どこへ行ったら私の体を治してくれるのか?』というもの。怪我や病気により痛みが酷ければ薬が必要になると思います。それなら病院へ行くしかありませんが、腰痛、肩凝りはどこへ行ったら瞬時に治してくれるのか?という、割とゴールが遠い症状の時に彷徨い歩くのだと思います。

ゴールが遠いというのは何故かというと、病気ではないからです。病気やウイルス性の疾患では悪さしているものが明確ですからそれを体から排除すれば健康を取り戻すことができます。しかし、肩凝り、腰痛は姿勢が悪い、体が硬い、年齢による、筋力不足などがランダムに重なって起こっているものです。その方が今ここで施術を受けている時間よりも圧倒的に原因となる環境で過ごしていることが多いわけですから、一瞬体のクセを取っただけでは根本的なところは治っていない、というのが真実です。

    医療介護・リハビリ・療法士のお役立ち情報【マイナビコメディカル】セラピスト+より抜粋

これはリハビリを行う上で基準となる表です。リハビリをするにあたりゴールを決めて、それに向かってメニューを組み込みますが、しばしばそのメニューで狙い通りの方向にいかないことがあります。そこで再評価をしゴールと違う方向に向かっているようならもう一度メニューを見直し、修正していく。フィードバックといいますが、ゴールに向かってすんなりいくことはなかなか難しいのです。しかし、今までやってきたことが無駄であったわけではありません。こうなるであろう、ことをプロが予測し実行していくわけですがその間患者さんが病気にかかって中断したり、他にも色々な都合で順調にいかなかったり、うまくいっていても本人が実は不自由な思いをしていることもあるのです。

人間はロボットではありませんからパーツを新調することもできませんし、リハビリをしている間にも年を取り衰えていくのです。それをいつまでも最初と同じ勢いでやっていくことは現実的ではない。だから再評価、フィードバックを繰り返してゴールを目指すのです。

私はこのわかりやすいシステムを是非みなさまの日常にも取り入れていただきたいと思っています☝️

『今までやってきたことが無駄ではない』というのはフィードバックと再評価を繰り返せばわかります。実はこの方法が一番前に進みます。再評価するにあたり、要るものと要らないものが区別できます。違うところを修正していく作業がフィードバックですからこの積み重ねで確実に前に進めるのです。

しかし、最近の健康志向ではゴールがかなりハードな内容となっています。『ケンタッキーフライドチキンを食べながらノンストレスで内臓脂肪を落としたい』という夢のようなゴール設定が当たり前。だから脂肪燃焼系マシンを使ったエステにはお客様が殺到するのです。よく考えてもみてください。横たわって脂肪が燃焼するシステムでしたか?人間の体は。そんなことより、21時以降食べずに早寝早起きした方がよっぽど痩せると思います。

こういう時はそもそもゴール設定が間違っているということになります。

というか、ゴール設定が高すぎることが往々にしてあります。まず、小さなゴールを設定し一回ゴールしてから一段上げようではありませんか。私を初め、40代以降になると本人の基礎体力次第、ということが出てきます。基礎体力を上回る負荷を加えれば強くなるどころか壊れて終わることもある。そこの見極めをすることが大切です。

私が思うに、この再評価をせず新たな道に突き進む事を人は選びがちです。再評価で『なんか間違っている、これではゴールには辿りつけないだろう』と気づいたら今まで来た道を見直すことができますが、しない人は『うーん、どれをやってもやっぱり変わらないようなので次は噂で聞いたコレをやろう』という方向に向かいます。結局ゴールが間違っていたら何をしても辿りつかないのですが。

それに伴い『私が治してしんぜよう✨』というゴッドハンド的セラピストが湧いてくるのですが、そういう人やグッズが出てきては消えるということは、別に大して効いてなかったということです。新たな道を見つけるとしばらくは気が済むのでその期間『スゴい!』と目から鱗が落ちているだけで、一年も経たずに結局変わっていないではないか、ということに気づきます。こういう新しい道に行くよりも、やってきたことをチビチビ修正していった方が体は学習します。最終的に自分に合っているものが残るのですからね。

チビチビ修正してこなかった場合、大幅な修正が必要になりますからそれには痛みが伴います。それは覚悟済みでなければなりません。痛みが伴う軌道修正を例えると、私は下肢静脈瘤があるにも関わらずビーチサンダルを履き、重いものを持ち、長距離を歩きすぎたことがありました。それにより足の痛みが限界に達し、自分ではどうにもならなくなりました。途中で足の様子がおかしいことに気づいていたのにやめなかったのです。だからちょっと足を高く上げたところで何の改善にもならない。

そこで中国足壺です。もうここで一回壊してもらった方が早い、そうなるのです。結局、あまりの強刺激で次の日痛みで立てなかったですが、2日くらいで回復。これを機に日々ふくらはぎのマッサージを欠かさず、歩きすぎに注意する様になりました。

また、私が間違ったゴールを設定するとすれば『ビーチサンダルで長距離歩いても全然痛くない足にしたい』ということなります。これは静脈瘤をどうにかしないと無理なのです。でも、どうにかしたって結局そういう体質なのですから再発する可能性もあるし無謀、ということになります。無謀に向かってせっせとどこぞのセラピーを受けるほど暇ではないので『この状態をキープする』で充分幸せ、ということになります。

決して難しいことではないので是非みなさんもこの再評価、フィードバック、ゴール設定をやってみてください♫ボディケアではなくても使えます。それではまたo(^-^)o

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2日後立ち上がれるようになった私