『トリガーポイント治療』を使った指圧
聞いたことのある人もいるかもしれませんが、私の指圧は『トリガーポイント治療』という方法を使っています。
筋肉に注目!の治療法
『トリガーポイント』というのは、引き金(トリガー)となる筋肉の硬結が他の場所に関連痛を引き起こしている、という理論です。首が痛くても原因は首ではなく、背部のセントラル・トリガーポイントが原因である、という考え方です。
東洋医学で使う遠隔治療と似ていますが、ちょっと違います🤔
遠隔治療はその名の通り、頭の痛みを手のツボ使って治す、などトリガーポイントより原因が遠くにあります。どちらかというともうちょい近くにトリガーポイントはあり、数も多いので、一箇所施術して一発で治すゴッドハンド的なものではありません。その人の職業や生活スタイルも考慮して、日常的にセルフケアも可能だよ☺︎というもの。
また、特徴的なのは骨盤の歪みといった骨格、関節には注目しておらず、あくまで筋肉に原因がある、ということです。
近年、歪みというワードが市民権を得ていまして💦どこでもかしこでも骨盤を矯正すれば世界が変わるかのような風潮にあります。
私は骨格をどうにかするのは専門ではないし、まず強靭な靭帯で結合されている関節を、いとも簡単に外側から調整なんぞできたら、人間は簡単にバラバラになってしまう、という発想の持ち主です。
骨を動かしているのは『筋肉』。
筋肉がついていない骨は動くことができないんです。骨に筋肉がついて初めて『関節』となる。だから結局、骨格の歪みも筋肉の影響が大きいと考えられます。
何かというと筋トレがあげられますが、骨や関節の不具合を筋力でフォローできるのは事実です。そのくらい大事な筋肉を、よく観察してケアするというのがトリガーポイント治療です。
もみほぐしとの違い
一見、ただのもみほぐしと思われがちなのが損しているところ💦
私の指圧は全体を触っていますが、硬結がなくて、かつ自覚症状のない部分はスルーしています。ここがもみほぐしとは似て非なるところで、痛みを発生している近辺だけはトリガーポイントがないか?ちょっと時間をかけて調べているんです。
ただのもみほぐしは、均一の圧で触って硬いと感じたところ全てをグニャグニャにしてしまいます。痛みも自覚症状もないのに『ただ硬い』というだけでもみほぐしてしまうと、意外なことに後でかったるくなります。(これを『好転反応』と言ってしまうところも多々あり)
必要な硬さまで取ってしまうことで力が出しにくくなるんですね。
トリガーポイントはセルフケアできることから、頻繁に発生するものです。病気でもなく、一瞬で取れて治るわけでもありません。生きている以上、どこか痛くなるのは当たり前。それを上手に処置して末永く健康に使っていきましょう、というものです。
トリガーポイントはこの写真の教本が特にわかりやすい。私の愛読書ですが、イラストと文章なのでちょっと渋いんですよね。でも、この文章ビッシリが凄く良い。とにかくたくさんの情報がこの本に詰まっています。
トリガーポイントの処置は筋肉なので、時に強い力を必要とします。
分厚い僧帽筋や臀筋のトリガーポイントを探すにはそれなりの圧力が必要なのです。私はそもそも体重があるので指圧で効果を出しやすい、お得なフォルムをしています。時として単なる馬鹿力と思われがちですが、トリガーポイント+指圧にはそういうチカラも必要なのです。
もみほぐしと見分けがつかないトリガーポイント治療ですが『しろたえさんのマッサージは持ちがいい』と言われるわけはこんなところにあります☺︎