職場の嫌な人対処法

仕事をする上で欠かせないのが人間関係。むしろ仕事なんか人間関係だけ、と言ってもおかしくないくらい作業そのものよりも厄介だと思う。

だから私達はアンガーマネジメントとか自己啓発などで自分を上手くコントロールする術を延々と模索するのだ。自分の気の落とし所を見つけるために。

毎日行くところに嫌な人がいるのは耐えがたい苦痛。でも、嫌な人もいればいい人もいる。そこが厄介なところで、たった1人嫌な人がいると他に10人いい人がいても苦痛を感じてしまうのだ。

何故か人の脳は嫌なことの方が頭に残りやすい。

私は嫌な思いを引きずることは良いお客さんに対して失礼にあたると考えているので嫌なことは頭の中から積極的に消す訓練をしてきた。やっぱり、いい言葉いい人達いい出会いを優先的に頭に残しておかないと、時間もお金ももったいない。自分の人生が嫌な人、物事で埋め尽くされるほど壮大な無駄はないと思う。

しばしば悩むところとしては、嫌な物事が一部であるということ。忘れること、スルーすることが可能なことだ。だけどそれが出来ないから困っているのだ。

そこで、私は職場の人間関係を『上水と下水』として分ける方法を考えた。

いい人いい部署は上水、嫌な人嫌な部署は下水なのだ。上水にいれば空気はいいし水もキレイで気持ちよく働けるし、よい仕事ができる。ただし、下水にいたら当然ながら汚れるし気分は悪くパフォーマンスは落ちる。だからもし嫌な人に関わって、1日中嫌な思いをした時は『誤って下水に落ちた』と考える。

そんなところに落ちたら不快な思いをすることは当たり前だし、よい仕事ができるわけがない。まず、そこから出て体を洗う必要があるのだ。

それを塩やら神社やら何でもない場所で邪気祓いしてもなかなか上手くいかない。一瞬気が晴れた気がするだけで翌日また職場に邪気を受けに行き憂鬱になる。

なので解決策は『下水にいつまでもいないに限る』ということだ。上水に身を置く努力と工夫をすればいいのだ。いい人達がいる場所にいる、その人達の近くにいるよう心がけ、下水とは物理的距離を置くことを意識するといいと思う。

そして肝心なのは下水に馴染む必要はないということ。

いかにも嫌そうな、苦悶の表情を浮かべて接すればいい。表情だけだったら問題ないだろう。嫌そうな顔をして『すみませんでした(私が悪うございました)』と言っておけばいい。

そのかわり上水にいった時には別人のように晴れやかな笑顔でイキイキと仕事をする。自分の中で人間関係を差別化するということだ。

下水にいる人間や空気を『自分の心持ち次第でなんとかできる、努力次第で分かち合える』と思わない方がいい。そもそもそこは下水なのだから、大きな下水処理施設が必要なのであって個人用の小さな濾過器ではどうすることもできない。

嫌な奴から教わることなど何もない。たとえ自分に非があっても。

自分にも非があったと認めたところで足元を見られて弱みを握られるだけ。運悪く下水に落ちたと考えて早く体を洗った方がいい。

自分の心が壊れる前に、ぜひ『窮鼠猫を噛む』ような気持ちでトライしてみて欲しい。なかなかの奇策だと思うが、たまにはこんな発想も必要だ。

不快な人間関係、場所、物からは距離を取る