脳疲労を改善する『頭と顔の指圧』

会社社長、経営者の方の疲れの特徴として『脳疲労』があります。考えることが山積みで人の何倍もの仕事をこなし、プライベートもアクティブに活動する方が多く、一体どこからそんなエネルギーが湧いてくるのか⁈と思ってしまうタイプの方です。

分析好きの私の見解は、脳疲労を改善したくて無理矢理体を動かし、結果休む時間がなくなっているのではないかと思うのです。体がクタクタであれば自然に休むはずですが、体よりも頭が常にフル回転しているのでエネルギー消費のバランスが良くないのだと思うのです。

頭フル回転の状態って眠くならないですから。

疲れているけど眠れず、逆に冴えてしまっていることが多い。これじゃ改善するキッカケがありません。そこで、満を持して体がSOSを発しボディケアに訪れるのです。

ボディケアでは根本的な解決にならない、思うでしょう。でも、社長さん、経営者さんのケアはこういう時に始めて良いのです。ご自身ことがコントロールできずこのような事態なっているのではなく、こなす量が多かったり、重責を担っていることが原因なので、負荷を減らすには社長、経営者業を退く以外方法がありません。それが現実的にできないのでメンテナンスで他動的な補助が必要になる。

自分でできることは基本自分でやっているからこそ、施術という形の補助が生きるのです。

先日お越しになった社長さんは首と頭が張って限界を感じご予約されました。90分コースで、内容は首に鍼治療、顔ツボ、ヘッドマッサージ、ボディは指圧で仕上げました。頭が物理的に重く、目の周りは血色が悪くなっており頭は浮腫みが目立ちました。

まさに『詰まり』という感じ。

ここまで首から上が詰まっていると柔軟な考えや発想が湧きにくく、怒りやすくなったり鬱になったりします。この社長さんもこのままだと鬱になりそうだと感じていました。そこで指圧が活躍します。

リフトアップやらリンパやら能天気なことは言ってられないのです。そんなヤワなマッサージではこの詰まりは解消できません。頭、首、顔周りは筋肉が小さくパーツが近いので、お互い干渉しやすい。外耳炎で歯まで痛くなったりするのが良い例で、近いが故に関係ないところまで痛みが広がりがち。

硬結というコリがなくなるまで、浮腫みが小さくなるまで何回も往復して指圧するのがしろたえの顔ツボ施術の特徴。顔はこれくらいやっても揉み返すことはありません。

そして頭は押すというより引く。

よくヘッドマッサージで頭を水平方向に押してる動画がありますが、あれだと頸椎を痛めます。頭は押すのではなく頭皮を掴みながら引く、これがポイントです。握力がないとちょっと難しいですが。

私はリカバリーという言葉をよく使いますが、ダメージは筋トレでいう負荷と同じです。負荷がなければ鍛えることはできないので、むしろ痛めたことは強くなるチャンスでもある。ここから回復できなければ負荷を軽くするしかありませんが、回復できるならそれにこしたことはなく、ストレス耐性を作ることは自分にとって宝だと思った方が良いです。

現代ではストレスや怪我や病気が悪者なってしまい、それらを回避する方法に溢れています。ですが、それは逆に人間自体を弱くしてしまいます。

リカバリーはダメージありき。ダメージを機に心や体が学習し耐性を作ることが自信に繋がり、明日の活力を生み出すパワーの源になってくれるのです。