仕事ができずに落ち込む人へ

私はこの『仕事ができずに落ち込む人』に出会うと立派な志の方だなと思います。もしかしたら自分の実力が発揮できない環境にいるだけかもしれないのに、まず自分の仕事の出来を反省するなんて謙虚だと思うのです。

私はどちらかというと反省というより、失敗に対しては人並みに一旦落ち込みますが、原因の分析を即座にし、上司や先輩に教わり、またすぐ現場に戻るヒトです。自分の出来の悪さゆえに起きたこともそのうち糧とする勢いなのでそういう落ち込みと無縁です。

もしかしたら向いていない事を無理矢理押し付けられているのでは?と思うほど失敗を繰り返し、怒られて干されることもありますが、おそらくこういうメンタルなので仕事を振られるのです。誰も私のことなど心配しておらず『いいから仕事しろ』と、こういう感じです。

自分で仕事ができないと認識している人はよくメモを取っています。

私が出会った中で驚いたのは音響の現場に、キレイにインデックスを貼ったノートを作り、写真入りの図解でまとめているスタッフがいました。いつの間に機材の写真を撮って現像したのか。さらにわからない事を順番にインデックスするとは、逆に相当頭の中が整理されているではないか!と思いました。

私はノートというよりチラシの裏に殴り書きです。現場で赤いペンで殴り書きした紙切れの方が現場のテンパりをよく表現していて、エピソードとともによく覚えているのです。

キレイなノートを作るのは私の夢でしたが、とうとう作ることはなく人生が終わりそうです。『東大生のノートの作り方』といったハウツー本も購入したことがありますが、やはり作ること自体が辛くできませんでした。

しかし、先程の自作ノートのスタッフによると『覚えられないから書くしかないんですよ(^-^;』ということなのです。では、このノートがあれば無敵かと思いきや、とても自信があるとは言えない状態です。

学習の仕方の違い

昔、読んだ本にありました。仕事を覚えるにあたり、人には2タイプあって『最初はミスが多発するのですが後にパッタリとミスをしなくなるタイプ』と『多発はしないがミスが減らないタイプ』がいるそうです。これはどっちがいいかと言えば前者なのですが、意識的に変更可能かは不明です。

突如学習者

途中からパッタリとミスがなくなるタイプを『突如学習者』といいます。私はおそらくこちらです。とにかく最初にありとあらゆる失敗をするのですが、ある日を境にミスしなくなります。最初がとにかくキツいですが、仕事を続けていく上ではとても楽ですね。

緩慢学習者

失敗の連続はなくとも減ることがないタイプを『緩慢学習者』といいます。おそらくメモ魔で仕事ができずに落ち込む人はこちらです。とても実直で真面目に取り組んでいるのにミスが減らず、そのたびに落ち込んでしまう。長く仕事を続けていくにはストレスコントロールなどのケアが必要なタイプです。

自分はどっちかな?と知ることができるとちょっと落ち着きませんか?ミスがどこから降り注ぐかわからないから怖いのであって、どこから来るかわかればそちらに向けて対策を練れば良いだけです。突如学習者は最初は四方八方から信用を無くし、コテンパンになることを最初から覚悟していれば、後は上るだけです。その間に助け舟を出してくれるキーマンが必ず現れますから、この人を大事に、励みに頑張れば良いのです。

緩慢学習者はやはりメモです。そして、メモする自分すら猛省するのはやめて『このメモさえあれば無敵』と思うようにしましょう。それでもミスは減らないのですから、致し方なしと思ってドンマイの精神です。慎重ゆえに大事に至らない特徴もありますから、それで良かった、助かった!と思ってまたメモを残しインデックスしましょう。

私の在宅リハビリ時代など、まるでコントです。

車の運転も下手で方向音痴なのに『鍼灸マッサージの資格を持っている女性』というだけで、東日本大震災の年に在宅リハビリのセンセイとしてデビュー。信号は変形し停電する中、時間短縮を目論み寒川の田んぼで脱輪しそうになるわ、初日に車の鍵を紛失するわ、もう終わっていました。キン肉マンじゃないですけど『走る、滑る、見事に転ぶ』という感じです。そのくせ、患者さんの評判だけは良く、お昼などを準備されたら断らずに食べるのでさらに移動時間はタイトになる始末。

これでも最終的に、大雪の中をドリフトしながら事故も起こさず回ったのは奇跡としか言いようがないです。

この時すでに、自分がどういう学習を経て技術を習得するかわかっていたので『そういう人です、私は』という顔をして、ドン引きされようとも諦めずに働きましたね。おそらく緩慢学習者の方だったら、寒川の田んぼで脱輪寸前までいかないです。5~10分の遅刻などを猛省したり、タイヤを擦ってしまうことくらいでしょう。

日本人は基本謙虚ですし、精神疾患が多い民族です。レジ袋が有料化になったことでお会計の際『5円のレジ袋はこちらです。よろしいですか?』などと高校生のアルバイトさんがご丁寧に袋のサイズを確認するくらい繊細です。私としては、マイバック忘れただけだからデカくても小さくても、5円でも2円でも、入ればどっちでもいいよという気持ちですが、ツッコミを入れる人もいるのでしょう。

ストレスコントロールに、背中の緊張を取り除くことも大切です。接客業の方は特に、背中に出ますから鍼で緩めて背中を軽くしておくと呼吸も楽になります。それと同時に自分がどちらの学習者であるか知っておくと、物事を俯瞰で捉えられるので追い詰められることが少なくなります。今回はちょっとハウツーよりの情報のご紹介になりましたが、働くみなさまのストレスマネジメントに一躍買っていただけたら幸いに思います。それではまた☺︎

背中の鍼+オイルマッサージでストレスケア しろたえのメニューはこちらです☺︎

ストレスフルの方は脊柱起立筋がガチガチです💦自覚症状が出てきたら早めの処置を