下肢静脈瘤手術レポ
手術を受けようと重い腰を上げるキッカケになったのは夏から始めた箱根勤務。
もともと運動もしており筋力は足りているのでダルい、冷えるなどの症状はなく『紫で太い足』という感じ。新しい靴を履いた時、長く歩きすぎた時、疲れた時などに静脈瘤の症状が悪化して足が痛くて堪らなくなることがしばしばありました。
今年の夏は夜足がムズムズするというキモい症状も時々出ていて、自分で打つ鍼やオイルマッサージでは処置が追いつかなくなりました。
箱根勤務の日は行きで20分ほど山を登るのですが、坂が大変な上に自分の足が重くて前に進まない。これで毎回足にダメージを負い、そのまま勤務するということに虚しさを感じるようになったからです。
そんなことを繰り返せば休みの日も常にこの鉛のような足で過ごすことになる。疲れることで食欲が増し、さらに静脈瘤が悪化する…負のスパイラルだと思ったのです。
手術のことは昔から何度か考えました。
保険適応になったあたりに同僚の男性がストリッピング手術を受けていました。ストリッピングは血管を引っこ抜くため組織の損傷が大きく、術後しばらくは安静、手術も入院が必要でした。傷口を見せてもらったら結構血だらけで驚いた記憶があります。
しばらく安静というのが私にはできぬ、と思い騙し騙し、それから10年以上放置。それに再発もすると聞き、あまり魅力を感じませんでした。
保険適応になってからちょくちょく手術を受けたという人が増えてきましたが、私はおそらくふくらはぎの筋力で頑張れたのだと思います。ダルさや痒みを感じることはなかったし、悪化した時はセルフケアで回復していました。
大伏在静脈の機能不全
私の内腿の静脈瘤の蛇行具合はハッキリ言って怖すぎるビジュアル。その割に足を出していたので母にはよく『あんた、全然気にしてないのすごいね』言われていました。
内腿なので誰も見てない、調子良い時は消えるということで、嫌だけどさほど気にしていませんでした。美よりも機能に重きをおく派。
でも、これを取ったら足がとてつもなくラクになるのか…ラクになるなら手術を受けたい、そう思いました。
大船静脈瘤クリニックへ
平塚にも専門のクリニックはあるのですが、私は大船のクリニックをチョイス。金額的にはどこも変わらず両足で約7万円です。手術の種類が症状によって異なるらしいので一度無料診断へ行くことにしました。
無料診断をやっているからかクリニックは満員でした。
この中から手術が必要な患者を探すなんて先生も大変だな、と思いました。一人一人エコーで画面を見せて丁寧に説明していますが、中には静脈瘤ではない方もいるからです。なかなか骨の折れる作業。
私はすでに明らかなボコボコがあったので即『静脈焼灼術適応』となりました。
硬化療法はグルーと呼ばれる薬を静脈に詰めて血管を塞ぐ療法です。こちらは比較的小さな血管の静脈瘤に使用します。私は大きな血管の瘤だったのでレーザーで焼く手術となりました。
日帰りして速攻で働くつもりなので一思いに燃やしてもらって結構、無料診断後、迷わず手術の日取りを予約しました。
当日はうっすらナーバスに
生きてる血管を焼く、という恐ろしい手術。静脈の周りがやけどしないよう、当日は内腿に何発か注射を打つという説明をしていただき、同意書を書いたにも関わらず若干の恐ろしさが。
日帰りとはいえ手術は手術なんだな、それで本当に良くなったらいいけど…あんまり変わらなかったら嫌だな、と思いました。
しばらくはずっとキツいタイツをオンしなければならないのも憂鬱でした。
そして本番。
手術前、もう一度エコーを取りながら腿に打つ麻酔の部分に先生がマーキングします。全然わからんけど、すごいな、医療の進歩は。
部分麻酔といえども酸素マスクして患者着に着替えて超患者してる。右腕にもなんらかの点滴を打ちつつ、意識が朦朧としてきました。
こうなってくるともう身を委ねるほかない…私は今まな板の上の鯉なのだ。
まず左足から、内腿にバンバン打たれる注射。これは微妙に針が刺さる痛みを感じる。さっきなんらかの麻酔を打たれた気がしたけど、痛みを感じるということは麻酔ではなかったか…と思いつつ。
なんかたくさん打たれた後、カテーテルが入ると言われました。カテーテルの針は若干太く、コイツが陰陵泉付近から内腿のデコボコを通過しつつ血管を燃やし尽くすらしい。
この注射(カテーテル)は何も感じませんでした。熱さも何も感じず、え⁈終わり⁇と思ったくらい。
手術も佳境に入り、お次は右足。
右足などほとんど寝ていて記憶にありません。あっという間に終わって包帯をグルグル巻きにした上に弾性ストッキングを履かせてくれました。
これにて手術は終了☺︎うわー!やってよかった!というのが直後からの感想です。傷の痛みはあれども、直後から足が軽い!私のQOL(生活の質)がメキメキと上昇する予感を感じました。
これからの生活
これからは足が軽い人生を送ることになります。数ヶ月は傷の回復と共に血栓ができやすい状態が続くので、運動と弾性ストッキングの着用が必須ですが体感として疲労の蓄積レベルが違うので快適です♫
ちなみに日常的にふくらはぎの筋力をつけておくことは下肢静脈瘤の方でも大切なことです。
ダルさの原因に一つにそもそも足の筋力不足も入っており、たとえ手術で血管を取り除いても筋力不足の状態を解消しない限り改善はしないでしょう。体質により静脈瘤ができやすい人もいるので油断すると再発します。
そんな時、味方になってくれるのは筋肉。筋肉は裏切らないって本当だなって思います。
静脈瘤の実際の画像はnoteの方でご紹介しています。気になる方はこちらものぞいてみてくださいね☺︎
https://note.com/shirotae_bibibi/n/n19451695d3fc


