どこへ行ったらいいかわからない民へ
凄そうな広告は本当か?
ボディケアサロンの魅力的な広告には『○万人を施術!』『○年先まで予約が埋まっている!』『どこに行っても治らない〇〇痛を治す!』といった文言がよく見られます。
私は今までどのくらい施術したか数えていないし、明日の予約もない時はないですし、どこ行っても治らないものは私にも治せません。
そもそもこの情報ってお客さんにとってそんなに必要なことなのか?自分がいかにスゴいかお客さんに語りたがる施術者って結構たくさんいるんだなって思います。
もし私がお客さんとして行った時、このような自慢話を語られたら嬉しいどころか(いいから早くやってくれよ。)って思う。大事なのは『過去に何万人治せたとしても、私の肩コリが治せるとは限らないんじゃないですか?』ということ。
魔法のような手技は存在しない
これをやれば治る、というテンプレは怪我の治療以外ないんです。怪我は大体同じ過程を辿って治りますから一律同じことをすればいいのですが、慢性痛はその方のライフスタイルとかアライメント(構造)、性格なども関わってくるので同じことをしても良くなりません。
同じ運動をしているのに腰が痛い人もいれば肩が痛い人もいますよね?
これは体の使い方、筋肉の質、年齢性別などなど、みんな違うから痛める場所が違うのです。そういうことも加味せず来年まで予約が埋まってるから何だというのだ。
大体、来年来ようとしてる人ややたら遠方から来る人は基本的にどこも痛くない。本当に痛かったらできるだけ近くで探すでしょう。痛いんですから。
ボディケアサロンがどこもかしこも自信に満ち溢れてるが故にお客さんはどこへ行ったらいいのか迷うのだと思う。しかもそういう所へ行っても治らなかった時にはパニックを起こすでしょう。ひょっとして自分に問題があるのでは?と自責の念に駆られるかもしれません。
自分の体は自分で治す
私が思うに、何をどうして欲しいか?もっと主体性を持っていいと思うんです。病院へ行く時ですらお医者さんに治してもらうのではなく『早く治したいから病院を利用する』スタンスでいるべき。
私は何かの折にたくさんの子宮筋腫が見つかりましたが、お医者さんから『結構立派な子宮筋腫が4つ以上ありますけど場所的に悪さしていません。どうしますか?』と聞かれたので『特に不便してないのでそのままにしときます。』と言って終わりました。
どうしたらいいか?お医者さんに決めてもらう必要ないと思うのです。手術をすれば筋腫はなくなりますけど、お腹の一部を切り取るということは私の中で今までのバランスが崩れるということ。そこまでして必要か?そのジャッジをした時に、放っておきましょ_φ(・_・と持ち主が決めたんです。
そう、体の持ち主は医者や施術者ではなくお客さんや患者さんのものなんです。私はそのスタンスを大事にしています。
持ち主が鍼を打ちたくなければ鍼以外の方法を使いますし、オイルマッサージが好きならオイルマッサージで治します。(何度も繰り返しますが怪我の場合は手技は選べません)
慢性痛は特に、自分がこれからも付き合っていかなければならないことが多いですし治るも治らないも自分次第というところがあります。
よくインスタなどでメチャクチャ太ったおばさんの膝を一発で治している施術者がいますが、何がどうなって治ったのか?メカニズムを聞きたいところです。太りすぎの方の膝は体重が原因ですから手技では治りません。だから治ったのではなくおそらく暗示にかかっていると思うのです。撮影帰りにはまた痛くなってるはず。
施術者や先生とは対等な関係を
私のところに来られるお客さんはみんな自立しています。
だから、鍼で反応が良くなかった時は次はオイルマッサージを希望されたり、ああして欲しい、こうして欲しいと自由に発言しています。
私が圧力をかければきっと『そうなのか、、その方がいいのか』って思うと思います。でも、それでは教祖と信者の関係になってしまう。
私が鍼を打ったから治ったのではなく、的確な処置をしたから治っただけのこと。もっとみなさん、自分に自信を持っていいと思うんです。
そういう意味では私にはカリスマ性がありませんけども、信者になる必要がないので面倒くさくないです。友達や娘、きょうだいに手当てしてもらってるような感覚でいいのだと思います。
そのくらい、軽い気持ちで相談できる場所を探してみてください。口コミとか広告の文言ではなく自分の感覚を大切に。それが結果、一番の近道で一番正しい選択になると思うのです☺︎