アンガーをあえてマネジメントしないで乗り越える
アンガーマネジメントで蓋をすることの方が怖い
『アンガーマネジメント』という言葉、今ではビジネスや自己啓発の世界で定着しましたが、つまりは怒りのコントロールですよね。
すぐ怒らないで上手に自分の中で消化する、そうできれば人間関係を無駄に壊すこともなくなり交渉だって進めやすくなります。
私はどちらかというと落ち込みより怒りに傾きやすいタイプ。アンガーマネジメントすべきタイプだと思います。
でも、怒りって自分でコントロールできないから怒りなんですよ…。
我慢の限界だったり、ストレスが重なったりして、それまでフーフーって抑えていたものが制御不能になったものが怒りなのであって、コントロールできる怒りなんてないんですよ。
これをも抑えようと蓋をすることは、のちに更なる大きな爆発を起こすことに繋がらないか?それこそ周りを巻き込んで、大きな傷を残してしまいます。そんなことが起こらないようにする一つの方法をご紹介したいと思います。
怒っている相手には多少伝えるべき
簡単に言えば、その場では小爆発で一旦耐えるということオススメします。怒ってるというのは少し出てしまいますが、その程度で済んでよかったではないですか。
コントロールすべきは、直接の相手以外への八つ当たりです。
そこで出せなかった分を他の、当たりやすい人や物に当たるなんて愚の骨頂です。だったらその場で少しでもその相手ダイレクトに怒りを伝えるべき。
時々『みんな死ね!』みたいな無双モードにもなると思うのですが、それでも八つ当たりは良くないし最低です。ここは絶対抑えるべきですね。
一旦、そこから離れて一人で怒りを存分に爆発させる
これに尽きると思います。怒りって、相手だけでなく自分にも向かうんですよね。しかも、悔しさや悲しさ、情けなさも伴って色々な感情が何周も巡ってくる。
どこかで収まりどころを見つけたいけど見つからない。育児や介護の場面ではよく遭遇すると思うのです。
人に話してスッキリすることもありますが、爆発した怒りを整理しないまま他者に話すことは危険です。もう少し時間をおきましょう。
とりあえず、一人で怒りを抑えずに思うがままに爆発させてみます。こんなこと思ってはいけない!というタガを外して。思うだけなら自由ですから。
そしてその後、悲しくなったら号泣しましょう。
一人の方が号泣には向いています。そしてひとしきり泣いた後も、次の感情を大爆発させるんです。ひとしきり泣いたくらいで収まる怒りではないでしょうからね。
いい言葉、今の気持ちにしっくりくる言葉を探す
ネットでも本でも良いのですが、こういう時に救いになりやすいのが『言葉』。ですが、心理学的な、メンタルヘルス的な言葉はこういう時全然響かないんですよね。
『止まない雨はない』だとか『死ぬこと以外かすり傷』とか『大抵のことは何とかなる』の類です。そういう慰めやキレイごとはこの段階ではまるで心に響かない。
全然、人の気持ちわかっていないんだけど…って思うのがこの軽い励まし系の言葉です。
心に沁みるのは、やはり同じ立場の人や経験者、その業界にいる人の言葉です。『何故、限界がきたかといえばそれはあなたが今まで歯を食いしばって頑張ってきたからです。』いう言葉、どう思いますか?私は家庭の悩みを抱えている時、とても救いになりました。
前述の言葉は、この先に良いことがあるかもしれないから頑張れ、と期待をさせているのに対して、後述の言葉は今までの努力を労ってくれています。
アンガーマネジメントや前述の言葉のように知識人の考えたノウハウではなく、同じ悩みに当てはまる内容をつらつらと書いているブログなどにこういう言葉が書いてあることが多いです。名言集を読むのも良いですね。
そして一つの結論を出す
ひとしきり荒れ狂ったところで、今回の怒りからの学びを得る。自分を納得させる作業に入ります。私は『退屈な人生よりやることがいっぱいでいい』と思うことにしました。
昔から言われていますが、大人になったら自分からアクションを起こさない限りイベントはないのです。子供や学生時代は向こうからイベントがやってきますけどね。
ましてや30〜40代ともなれば無条件に構ってくれる人などほとんどいません。だから中年になるとFacebookなどで突然自撮りや私生活を露出し出すのだと思います。
だとしたら、次から次へとやることが押し寄せて振り回されて退屈しないのはまだマシなのだ、と思うようにしました。
こうなってから満を持して人に話せるようになります。荒れ狂ったこと、こう思うことにしたと後日談にすることで相手からアドバイスや励ましの言葉、労いの言葉をもらえることもあります。
少し余裕もできているので『聞いてくれてありがとう』と感謝もできますしね。
怒りの原因は様々ですが、一つ一つ感情を処理していくと自分も周りもその後の被害は最小限に抑えられます。怒りをいちいち爆発させるってかなり労力を必要としますし、自分にとってマイナスに働くこともありますから。
いかがでしょうか?少しでも参考になれば幸いです♫